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第13回 ふるさと回帰フェア2017イベントレポート

update : 2017.10.10

2017年9月10日(日) 東京都の国際フォーラムにて「第13回2017 ふるさと回帰フェア」が開催されました。今年で13回目の開催となるこのフェアには、北は北海道、南は沖縄まで、全国から339の都道府県および市町村が大集合しました。それぞれのブースでは、移住希望者に向けた相談会が開催されていました。

会場となった東京国際フォーラムは、JR有楽町駅から徒歩1分、JR東京駅から徒歩5分と駅からのアクセスがとてもいい会場です。ふるさと回帰フェアが開催されたホールEは、地下2階にあり、5,000㎡(およそ東京ドームの面積の10分の1)という広大な面積をもっています。天井が吹き抜けになっており、ガラスに囲まれたホールは地下1階のコンコースから内部を見ることができます。開放的で明るいホール内には、参加都道府県、市町村のブースがひしめきあっています。入場料が無料という事もあり、多くの参加者が絶えず会場に出入りしていて、とても賑やかなフェアでした。

会場となった東京国際フォーラムの写真

会場に向かうため、エスカレーターを下ると地下とは思えないほど明るく開放的な地下1階ロビーが広がっています。ここには「省庁・企業エリア 地方暮らし応援コーナー」と「ニッポン全国ふるさと市場」が開催されていました。地方暮らし応援コーナーには、JA全農とJA全中による移住に伴い新規就農を考えている方への相談会、全国森林組合連合会によるVRを活用したチェーンソー体験、東京労働局品川ハローワークの求人相談などが開催されていました。文部科学省は、高校生による地方活性化の取り組みSBP(Social Business Project)の発表を行っていました。

ニッポン全国ふるさと市場は、地域の名産品を販売するスペースとなっており、各地の名産の野菜や果物、加工食品などが並び、移住相談に来た人もそうでない人も足を止めて話を聞いたり、名産品を買い求めたりしていました。長野県からは、長野県町村会、長和町、南相木村、宮田村、小谷村、佐久市の6市町村の参加があり、このふるさと市場では最多の参加となっていました。今が旬のシャインマスカットを美味しそうに食べている家族連れの姿が微笑ましかったです。

いよいよフェアの本会場に入っていきます。先ほどのロビー同様に明るく広大なホールに参加都道府県や市町村の各ブースがびっしりと設置されています。長野県は甲信越ブロックに属し、甲信越ブロックの参加数は東北ブロックに次いで2番目に多い50市町村の参加がありました。長野県からは、県を含め27市町村の参加があり、甲信越ブロックは参加数のほとんどが長野県ということになります。

長野県を含め、すべてのブースに共通して言えることは、このふるさと回帰フェアに参加し、実際に相談したり、市町村の話を聞きに来たりする人の数がとても多いということです。フェア開始の10時から終了時刻の16時30分まで会場に人が途切れることはありませんでした。何度か相談に訪れている方もおり、相談ブースの職員と親しげに話している様子もみられました。それぞれの市町村をアピールするために趣向を凝らしたブースづくりもしていました。

会場の一角に用意されたミニステージでセミナーも開催されました。田舎暮らしライターの山本一典さんによる「地方移住のはじめかた」、全国新規就農相談センター長の黒谷伸さんによる「新規就農のはじめかた」、岐阜県郡上市の輿膳健太さんによる「狩猟生活のはじめかた」、NPO法人Earth Cube Japanの中村功芳さんによる「ゲストハウスのはじめかた」の4つです。どのセミナーも準備された椅子がほぼ満席となり、約100名の参加者が講師の話に耳を傾けていました。

「狩猟生活のはじめかた」では、狩猟を始めるまでの手順や罠・鉄砲の免許取得の難しさを実体験に基づいてお話されました。実際に狩猟をされている方から実体験をたくさん盛り込んだ現場の声を聞くいい機会だったので、皆さん熱心に聞き入っていました。狩猟の免許取得を考えている方も数名参加されていました。猟で獲った獲物を違う地域で出会った漁師や農家の方と物々交換をしているという興味深いお話も伺うことができました。ただ害獣として駆逐するだけでなく、里山を守る者として自然との共生するための活動をされていると熱く語られていました。

ふるさと回帰フェアには、老若男女さまざまな年代の方々が参加されていました。家族連れの方も多くみられましたが、若い方がお一人で参加されている姿も多く見られました。都会では味わうことのできない田舎暮らしの魅力を感じているのでしょう。

ミニセミナーの講師のほとんどの方が、「移住をするためには、そこで何をするかを決めることが大切」とおっしゃっていました。自分がその地域で何ができるのか、何をしたいのか。そのためには何が必要なのかをしっかりと見極めてから移住をしないと、楽しいはずの移住生活が苦しい思い出になってしまうとのことでした。

今回このふるさと回帰フェアには、参加者がとても多い事に驚きました。どこかの市町村に偏ることなく、どのブースにも人がいる状態でした。このことから、地方への移住はただのブームではなくなっているのではないかと思います。真剣に自分たちの人生を考えて移住を検討もしくは希望している方が多くいるという事になるのではないでしょうか。インターネットの普及で現地に足を運ばなくても情報が得られる時代に、対面して担当者から話を聞いたり、会場に足を運んだりする様子は移住に対する気持ちの強さが感じられたフェアでした。

※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。


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