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山梨・長野・静岡 3県合同移住相談会イベントレポート

update : 2016.09.16

平成28年9月10日(土)に、東京・有楽町駅前にある「東京交通会館」12階ダイヤモンドホールにて「ちょっとイマドキローカルライフ!山梨県・長野県・静岡県移住相談会」が開催されました。同じビルの8階には、全国の移住相談窓口が集まる「ふるさと回帰支援センター」が入居しています。今回は、移住希望ランキングで人気上位の「山梨県・長野県・静岡県」が集結。「子育て」や「農業」「首都圏通勤」などのキーワード別に並んだブースを中心に、200名余りの来場者で賑わいました。

東京・有楽町駅を降りてすぐのところに「東京交通会館」はあります。
地下1階から3階には各地方のアンテナショップが入っています。朝早くから、名産品や名物を買い求める客で混み合っていました。

会場入り口では、まず来場者カードに記入します。
記入スペースには、キーワードごとにカテゴリー分けされた各自治体などのブースの案内ボードがありました。
ここで、来場者は気になるワードや場所をチェック。

会場の中は、ぐるりと取り囲むようにブースが並んでいます。
相談スペースもたくさん設けられており、気になる自治体などの相談員と話すことができます。
熱心に話し込んでおられる方が、たくさんいらっしゃいました。

それぞれのブースでは、ポスターの掲示やパンフレットの配布はもちろんのこと、その土地の特産品の販売や試食・試飲などもあり、まさに、その地域が出張し、東京に居ながらにして移住候補の場所の空気を感じられる、そういった機会になりました。
ブースを訪れる来場者は、真面目に相談をするだけでなく、相談員と気楽に談笑する場面も。固い雰囲気でないからこそ、知ることのできる情報もあるでしょう。
ノートパソコンやタブレットで、それぞれの自治体のプロモーションビデオやウェブサイトをアピールしている姿も、よく見かけました。

【移住相談員が語るいろはセミナー】
静岡県、山梨県、長野県、の順番で、各県の相談員が、移住の基本やそれぞれの地域の特色、ブースのPRなどを、おおよそ30分ずつ、発表・紹介されました。

静岡県

静岡県を目指す人は「海好き」が多いです。しかし、実際は7割が山であり、海も山もエンジョイできる土地です。海・山に加え、浜松や静岡といった街もあり、どっぷり地方移住したい人から、まずは都市部で試してみたい人、そんな様々なニーズに応えられる場所です。数多くの温泉や大きな河川が自慢。東海道新幹線が東西に走っており、東京・名古屋へも近いです。静岡の人は、温暖な気候、恵まれた食材や盛んな産業の中で暮らしており「ゆったり・おおらか・お人よし」と言われています。
発表の最後には、静岡県内の各ブースの相談員がひとりずつ出てきて、自分の地域のアピールをしました。個性的なキャラクターの相談員が多く、参加者は終始和やかなムードでした。

山梨県

山梨県は平成25年6月から、県の相談窓口を設置しており、移住に熱心に取り組んでいます。「やまなし暮らし支援センター」というワンストップ窓口があり、3年で500人が実際に移住しています。
東京に近く、東側のエリアは通勤も可能です。でも「山があり、空がある」自然いっぱいの「甲斐的(=快適)」な生活が送れます。
実際に山梨に行ってみて農業を体験する「農家民宿」やUターン・Iターンの強い味方「山梨中銀地方創生基金」など、移住を助ける仕組みも豊富です。
「初めから移住の目的がハッキリしている人はいない。ぜひ相談に来たり、山梨に実際に行って現地の人と話してほしい」とのメッセージに、うなずく参加者の姿がありました。

長野県

長野県は広く、地域によって様々な移住スタイルがあります。農業・就農からおひとりさま移住まで、自由自在です。
長野県というと真っ先にあがるイメージが「寒い」ですが、今時の家はけっこう大丈夫。温泉もたくさんあるので、寒さも楽しめます。また「雪」ですが、雪が多い所もあれば少ないところもあり、移住希望者の好みによって選べます。もちろん、いざ雪かきとなれば少々大変ですが、おいしい水もきれいな景色も、すべては雪のおかげ。
また、長野県に来るにあたって、知っておきたいのが「班・区・組」といった自治会活動。外から来ると少し面倒に感じる人もいるようですが、行政に頼るのではなく「自分たちでやる」「監視カメラではなく温かな眼で見守る」という信州人の気質が現れています。
「夏に行けば絶対好きになる。ぜひ冬も行ってください。見てキレイだな、ではなく、自分が住む・合うところを探しに行ってください」受講者は時折、隣同士小声で話したりしながら、発表に今後の夢を重ねていました。

 

来場者の方にお話を伺いました

◆年配の女性
Q:なぜ移住をしたいと思ったのですか。
もともと、田舎で生まれ育ったので、昔のような田舎に戻って、人生を楽しみたいと思ったからです。

Q:移住に関して、心配事は何かありますか。
住宅のことです。主人と2人で移住しようと考えていますが、田舎の空き家は大きな家が多く、私たちだけでやっていけるかどうか、少し心配です。

Q:今日のイベントに来てみて、どうですか。
自分が移住したいと思っていた地域以外のことも分かり、有意義でした。また、実際に相談員と話せたことも、良かったです。

◆30代の夫婦
Q:なぜ移住をしようと思ったのですか。
人生の節目があったのと、今は首都圏在住なのですが、どうしても仕事場と自宅の往復だけになってしまうので、もう少し楽しみがある豊かな生活がしたかったので。

Q:移住を実際に検討し始めて、どれくらいですか。
3ヶ月目くらいです。

Q:移住に関して、不安なことなどはありますか。
その地域のコミュニティに入っていけるかどうかが不安です。ただ、そこが合えば、かなり良い移住になるのではないかと思っています。

Q:逆に、楽しみな点は。
車ですぐに自然の中へ行けるところですね。

Q:今日のイベントへ来てみて、どんな感想を持ちましたか。
実際に、地元の人と話すことの大切さが分かりました。今まではインターネットの情報が主だったので。これから移住を考える人は、ぜひ、ネットや本だけでなく、「実際に話して情報収集する」ということをオススメします。

 

相談員の方にお話を伺いました

Q:移住相談に来られる方はどんな方が多いですか。
昔からいらっしゃる、リタイア後を考えているような年配の方に加えて、若い方、特にファミリーが相談に来られることが増えました。

Q:なぜ、若い方も移住を考えるようになったのでしょう。
今までの「移住は年配の方がするもの」というものから、少しずつ「移住というライフスタイルはかっこいい」というイメージに変わりつつあるのが一番でしょう。もちろん「ワークライフバランス」といった言葉も、移住の世界に影響を及ぼしています。

Q:移住を考えている方にアドバイスをいただけますか。
最近の移住を考えておられる方は、昔に比べて「目が肥えている」人が多い、と感じます。移住を考え始めてから実際に移住するまで、おおよそ3~5年くらいが平均値かな、と思うのですが、その間に情報をいろいろ集めたり、いろんな人の話を聞いて、じっくり比較検討されているのでしょう。ぜひ、こういったイベントへ足を運んだり、実際に現地に赴いて、地元の人の話を聞いてみてください。自治体としても、ノリがよくすぐに移住したものの1年で帰ってしまうような方より、いろんな場所を比較された中で自分にマッチした場所を選んで長く住んでいただける方のほうが歓迎です。

 

取材を終えて

いろんな相談員の方が、言っておられたのが「移住は引越しとは違う」ということです。単なる移動ではなく、自分の人生を豊かにするための手段。また、最終的には、その地域の一員となり、コミュニティに入っていかなければなりません。「しまった、失敗した!」となるのではなく「良かったなぁ~」と思える移住のコツは、こういったイベントや現地などで「地元の人と話す」ということに尽きるな、と思いました。ネットなどでも情報はたくさんとれますが、足を使うということが大切になるかと思います。実際に、その土地で人生を営むわけですから、当然といえば当然かもしれません。皆様が良い「移住ライフ」を送れますように、心よりエールを送ります。

※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。


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