まち暮らし&やま暮らし移住の先輩クロストークイベントレポート
update : 2016.10.28
平成28年10月9日(日)、東京交通会館8階 NPO法人ふるさと回帰支援センター(東京都千代田区有楽町2-10-1)にて、「楽園信州移住セミナー」が開催されました。先輩移住者お二人によるクロストークや、市町村も参加した個別相談など、今回もとても充実した内容でした。そのためでしょう。終了時間の19時30分になっても、参加者の多くは名残惜しそうに関係者と話し込まれていました。
東京交通会館は、有楽町駅を降りた目の前。また、NPO法人ふるさと回帰支援センターも、8階にあるとすぐにわかる看板が出ています。
43府県17市町が一堂に会する情報センターとして、3ヶ月前に同ビル5・6階から8階に拡大移転・リニューアルオープンしたふるさと回帰支援センター。開放的なフロアスペースがとても印象的で、各県のブースを横目に奥へ進んでいった所にあるセミナースペースが今回の会場でした。
参加者は26組34名。
当初は定員30名の予定でしたが、何とかご希望の方全員にご参加いただけました。セミナーは16時30分開始の予定でしたが、時間より早く来た方々は会場に設置されたディスプレイに釘付けでした。やはり長野県の雪景色などが動画になっていると、東京の方々は本当に感動するようです。
そして、定刻通り始まったセミナーでは「長野県の街暮らし・山暮らし」をメインテーマに、先輩移住者お二人がクロストークを展開したのですが、やはり実際に移住された方の生の声とあって、参加者の皆さんは誰もが聞き耳を立て、時に頷いたりと、本当に真剣に聞き入っていました。
先輩移住者としてのパネラー(ゲスト)は、街暮らし代表が久村周一さん、山暮らし代表が川島直樹さん。
街暮らし代表の久村さんは、半年前に東京から茅野市へ移住した子育て中のパパです。そして山暮らし代表の川島さんは、東京から中野市へ移住し、現在は古民家の保存や再生に取り組んでおられます。お二人は年齢も生活環境も随分と異なりますが、共通して「長野県への移住は大成功だった」とおっしゃっていました。さらに、話題が食べ物の話になると「野菜の値段が驚くほど安い」「そもそも、野菜は近所でもらえたり自分でつくったりと、タダのケースが多い」とお二人が口を揃えれば、会場は本当に驚いた様子で大きくざわめきました。
久村さんは移住に際して重要視したことをいくつか挙げてくれました。
まず第一が「家族の同意」。これが得られなければ移住はすべきではない、というのが久村さんの考え方でした(川島さんもそれには同意見で、家族全員の同意がない移住は離婚につながる可能性がある、とおっしゃっていました)。
そして、やはり仕事探しは本当に重要だと強調されていました。「色々な人と出会うこと」。これが仕事探しのポイントだとおっしゃっていましたが、実際、久村さんは様々な人と出会い、㈱エンリージョン(就職を支援してくれる企業)の方と巡り会ったおかげで今の仕事が決まったそうです。
「思ったより仕事ってあるものですよ。特に僕の場合は、年収も上がりましたし」
久村さんのその言葉に、主に若い参加者の方々は驚きの声を漏らしていました。
川島さんには古民家の魅力について存分にお話しいただきました。古民家について何度も講演を経験されているからでしょうか、聞いていてお話がとても楽しく、会場は頻繁に爆笑に包まれました。その中でも、特に野菜が話題となった際はことさらでした。やはり東京と信州では、顕著に野菜の金額が異なるため、皆さんとても関心がある様子でした。
もちろん、古民家の魅力についても皆さん興味津々でした。「古民家の金額」「リフォームにかかる金額」「古民家で暮らす楽しさ」。今の暮らしと全く別次元の生活を、参加者の方々は思い思いにイメージしてお話を聞いていました。
お二人のクロストーク後には、市町村の方々などと個別相談の時間が設けられました。
冒頭でも述べましたが、終了時間の19時30分になっても、参加者の方々はもっと聞きたいことがあるようで、とても名残惜しそうでした。
来場者の方にお話を伺いました
Q:今回のセミナーに参加しようと思ったきっかけは?
◆とある行政機関が主催したイベントに参加して、「信州で暮らせたら良いな」と思ったこと。
◆自然に囲まれた環境で子供を育てたいと思ったこと。
Q:今回のセミナーで、どんな新しい信州が発見できましたか?
◆移住に向けて積極的に活動することで、人の輪さえ広がれば仕事も見つかりそうだな、ということ。
◆野菜が安い!というより、野菜が無料で手に入る!?
◆古民家の魅力。
Q:信州に移住したら、まずしてみたいことは?
◆野菜づくり。
◆祭りの後の、地域の方々との宴。
Q:本日のセミナーで最も驚いたことは?
◆野菜がタダ!?
◆仕事があまり多くないという印象だったけど、もっと活動的になれば仕事も見つけれそうだ、ということ。
取材にご協力いただけました来場者の皆様、本当にご回答ありがとうございました。
この場を借りて御礼申し上げます。
※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。
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