今回は、松本市の田舎暮らしを担当している市役所政策課を訪れました。 松本市での田舎暮らしの取り組みを伺いました。

松本市の、移住に対する取り組みの現状を教えてください。

松本市では本格的には平成１９年から政策課に「松本暮らし総合案内窓口」を設置し、移住の相談に対応しています。
実際には就労と住居の相談が多いので、詳しい状況をお聞きし、関係する部署を紹介しています。
あと、松本市主催の「田舎暮らしセミナー」を東京で２回、大阪で初めて実施しました。
長野県の「楽園信州」や「NPOふるさと回帰センター」の移住セミナーにも参加しています。

県外から松本市の移住の現状はどうですか？

移住となると、実際こちらの窓口だけでなくいろいろなルートもあると思いますが、こちらの窓口を通す方も多いです。相談件数の推移だけをみても昨年と比べると増えてきています。
長野県は移住したい県ランキング１位ということですが、中でも、松本市は景色が良く、首都圏から程よく近く、サイトウ・キネンなどの芸術もある、買い物にも便利など人気があるようです。

特に力を入れている地域、移住者が多い地域はありますか？

松本市は各地域がバラエティ豊かですので、移住希望者の話を聞きながら、各地域の特徴をお話しさせてもらうことが多いです。
初めは松本の市街地の人気が高いですね。実際に住みながら、家庭菜園もやってみたいと思われて、周りの地域に興味を持つ方もいます。市街地以外では安曇野地域や四賀地区の情報がほしいとピンポイントで言われる方がいました。

松本市に移住する際注意してほしい点は何ですか？

冬の寒さです。実際移住した方から冬がこんなに寒いとは思わなかったといわれました。
夏場は朝晩涼しいですが、冬は氷点下になります。
氷点下でも２ケタ行きますので冷えますからご了承ください。

あとは地域の生活を楽しんでほしいです。
地域行事などが多いと感じる方もいると思います。
地域の自治会と行政が協力しあっていますので、地域の掃除があるなど都会とは違うこともあると思いますが、そういう生活のある地域をぜひ楽しんでください。

これまで耳にした移住者の声を教えてください。

パンフレットにもあるのですが、
「四賀地区の菜園付き民家に移住された方は、菜園での野菜作りが楽しみ。地域の方に野菜や薪を分けてもらって親切にしてもらってうれしい」

「風光明媚な松本に暮らしたいと松本に新居を構えたかたは、冬の寒さは予想以上だったけど、四季の移ろいを感じられる毎日は幸せ」

「子供たちを自然の中で育てようと奈川に移住してきた方は、予想通りに自然環境が良く近所の方も親切。スポーツが好きなのでスキーなども楽しみ」

「登山が趣味で山並みがきれいに見える松本に移住した方は、慣れない土地で心配だったが、新年会なども近所の方がいろいろ教えてくれて助かった、今は不安より新たな生活に期待している」

などと聞いています。

※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。