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小布施町へ移住をお考えの方へ移住先市町村の話題

update : 2026.01.26

(雁田山から北信五岳方面の小布施町)

長野県の北部に位置し、半径2kmの円にほとんどの集落が入る、県内で最も小さな町、小布施町。栗やリンゴ、ブドウ、桃など果樹栽培が盛んな自然豊かな農村地帯でありながら、東京からは北陸新幹線と長野電鉄を乗り継いで約2時間半と、都心からのアクセスも良好です。

2025年度、賃貸住宅大手の「街の住みここちランキング」と「住み続けたい街ランキング」(甲信越版)で1位を獲得。観光の町として知られる一方で、移住者を支える制度が充実しており、住宅の新築・改修助成やUIJターン者への地域活動支援、さらに就農支援として国と町独自の制度を合わせて最大で年間223万円(経営開始後3年目まで)の補助を受けられるなど、町は多角的に移住後の暮らしを後押ししています。

家族連れや、カフェ・農業など新たな生活を始める移住者が集う背景には、こうした制度だけでなく「顔の見える関係づくり」を大切にする地域の温かい風土があります。

今回は小布施町企画財政課企画交流係の石﨑さん(以下、石﨑さん)にお話を伺いました。

(小布施町の関係人口向けLINE「おぶせじん」のキャラクターステッカーを手にする石﨑さん)

はじめに、近年の移住者の傾向をお伺いできますか?

石﨑さん 統計を取っているわけではございませんが、家族連れでの移住が多く見られます。子どもが小学校や中学校に上がるタイミングでの移住を考えるご家庭もいらっしゃいます。また、長野県内や東京圏からの移住が目立ちます。

(千曲川堤防の桜堤)

ここ数年で移住相談は増えていますか?

石﨑さん ここ3年では、移住相談件数は30件台とほぼ横ばいの傾向です。
直近では、「就農したい」「民泊やカフェを開きたい」など、小布施町でチャレンジしたい方のご相談が目立ちます。

市街化調整区域で新築する際の子育て応援住宅新築助成金(最大50万円)について、2024年度はどのくらい利用がありましたか?

石﨑さん 令和6年度の新規申請は、7件でした。また、似た事業である子育て応援三世代住宅整備助成金(最大50万円)については、5件でした。

(市街化調整区域)

「空き家改修等補助金(最大50万円)は、移住者の方も利用されていますか?」

石﨑さん 移住者の方にもご活用いただいておりますが、町内での住み替えのためにご活用いただく例もございます。
昭和の時代に建てられた家を改修し、住むという事例がほとんどです。中には、住居部分を本補助金で改修しつつ、店舗を兼ねる場合もございます。

(リノベーションによる民泊施設)

家財道具等処分の補助金(最大10万円)は移住者も使えますか?

石﨑さん 移住者・所有者のどちらも対象となります。移住者が活用する場合、基本的には空き家改修補助金と一緒にご活用いただいております。

UIJターン地域の担い手支援助成金(1人6万円)は、消防団や自治会活動など地域活動に参加している方が対象ですが、どのような活動に参加されるケースが多いですか?

石﨑さん 消防団に加入された方や、自治会の役職に就かれた方が多いです。他には、PTAの役職に就かれた方や商工会に入られた方もいらっしゃいます。

この制度をきっかけに、移住者の方が地域にうまく溶け込んだ具体的な事例があれば教えてください

石﨑さん 令和6年度に実施した交付者アンケートによれば、本助成金を知ったために地域の活動に関わり始めた方が複数名いらっしゃいます。どんな地域活動があるのか興味を持ち、日頃から地域の人と顔を合わせることで、自ずと地域に溶け込んでいけるようです。

(小布施総合公園の紅葉)

小布施町は就農支援が非常に手厚いと伺っています

石﨑さん 小布施町の就農支援の特徴としましては、国庫事業である新規就農者育成総合対策(経営開始資金)の要件を満たしていることが条件となっております。
同事業を利用して就農した方々に対して、家賃、農地賃借料、物産展等経費等、幅広く支援を実施しております。
それぞれの補助メニューの補助割合や上限額等は異なりますが、町単独事業では年間73万円の補助を受けることが可能であり、国庫事業である経営開始資金も合わせると年間で受けられる補助総額は223万円となります。(経営開始後3年目まで)

(桃畑)

制度を活用して独立された新規就農者は、主に何を栽培されますか?

石﨑さん 小布施町は、松川が形成する緩やかな扇状地で水はけが良い地形と、昼夜の寒暖差が大きい気候を生かして、特産の栗をはじめ、昔からリンゴやブドウ、桃などの果樹栽培が盛んな地域です。
町内で独立された大半の新規就農者は、リンゴやブドウを柱とした果樹での複合経営をされている方が多いです。

(リンゴ畑/シャインマスカットの畑)

支援を受けて独立するまでの代表的な流れがあれば教えてください

石﨑さん 就農相談や就農体験等を通じて町内で独立営農すると決めた方には、長野県が実施している里親研修に2年間入っていただくのが一般的です。里親研修期間を独立に向けての就農準備期間と位置付けて、その間に里親農家さんや町も協力しながら農地の確保等も進めてまいります。

(栗畑)

印象に残っている成功例や移住者の声があれば伺いたいです

石﨑さん ここ数年の傾向としては、毎年1~2名の方が独立営農されています。「町全体の雰囲気や暮らしやすさが良い」「里親農家などの地域の人とのつながりを感じられる」「自然環境、子育て環境への満足」など、ポジティブな意見を多々いただいております。

空き店舗等活用事業補助金はどのように利用されていますか?

石﨑さん 現在、毎年4件ほど利用があります。小布施町に住所を有する方(予定含む)は1年間、月額家賃費用の上限5万円(3分の1以内)に加え、空き店舗等の改修費用の上限100万円(3分の1以内)が補助対象となります。
主なケースとして、飲食店の開業や取得した空き家を自宅兼店舗とする場合に活用されています。

起業支援事業補助金について教えてください

石﨑さん 長野信用金庫が開催する「創業カレッジ」または、須坂商工会議所が開催する「須高未来塾」を2年以内に受講した個人が対象で、上限50万円(3分の1以内)を補助します。幅広く対象業種を指定しておりますが、主にサービス業を営みたい方が利用しています。

移住支援制度を通じて、町として一番大切にしているのは?

石﨑さん 「子育て世帯が町の周縁部に家を建てる」「地域の担い手として活動する」「地域に眠る空き家を活用する」などといった、地域に貢献いただけるような方を特に支援しております。地域に溶け込み、地域に貢献できる方に来ていただけることが最も大切です。

(自然が近くにある住宅街)

担当者として『小布施町に移住するとこんな暮らし方ができる』と伝えたい魅力は何ですか?

石﨑さん 地域のつながりが強く、顔の見える関係性を大事にしながら住みたい方には、とてもぴったりな町です。また、自然豊かでありながら、生活に必要な施設がコンパクトにまとまっているところも魅力です。長野市や須坂市といった近隣の市街地にも近く、車を少し走らせれば、都会的な利便性を享受することもできます。

(北斎館や栗菓子店が並ぶ小布施町中心部)

2025年度『街の住みここちランキング』、『住み続けたい街ランキング』1位に選ばれて、何か反響はありましたか?

石﨑さん 当ランキングをご覧になった方から、1位に選ばれた理由についてのお問い合わせや、ランキングを見たとのお声がけをいただきました。

最後に今後、新たに取り組もうとしている移住支援や計画があれば教えてください

石﨑さん 今後は、空き家等をさらに活用し、町内の既存資源を生かしながら移住希望者をより受け入れられるような環境づくりに取り組んでまいりたいと考えております。

■写真、地図:全て小布施町役場提供

※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。


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