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update : 2022.02.22

写真(天龍村中井侍地区と天竜川)、地図:天龍村役場提供

長野県の最南端に位置する天龍村。比較的温暖な気候のため、県内ではいち早く梅や桜が咲き「信州に春を告げる村」と呼ばれています。

村の南側は愛知県と静岡県に接し、名古屋駅(東海道新幹線)から豊橋駅(飯田線・特急ワイドビュー伊那路)経由で天龍村•平岡駅まで約3時間。

中央道小牧JCTからは自動車で(ノンストップで)約2時間です。

また、東京駅・品川駅(東海道新幹線)からは、豊橋駅(JR飯田線・特急ワイドビュー伊那路)経由で平岡駅まで約3時間半。

中央道八王子ICからは自動車で(ノンストップで)約3時間半です。

村は東西に11.4km、南北に9.9km、面積の9割以上が山林で、その中央を天竜川が流れ、両岸の急傾斜地に小集落が点在する典型的な中山間地域で、人口は約1200人弱です。

伝統野菜「ていざなす」、ゆずを使った伝統保存食「柚餅子(ゆべし)」、独自ブランドの「中井侍銘茶」などが村の特産品。近年では、その魅力をオンラインイベントでも紹介しています。

1月13日には天龍村と長野県名古屋移住•交流サポートデスクによるオンライン移住相談会が行なわれ、終了後に設けられた情報交換会を特別に取材させていただきました。

〈オンライン情報交換会〉

空き家バンクについて

長野県名古屋移住•交流サポートデスク•小林さん 毎年発表される、田舎暮らしの雑誌の「住みたい田舎」ベストランキングで、天龍村もランキングされていましたね?

天龍村移住定住推進係•小瀬水さん 人口1万人以下の村で、シニア世代が住みたいランキングですね。

当村は高齢化が進み約67%が高齢者の村です。シニアの地域おこし協力隊の方も活躍されてたり、近隣の自治体にシルバー人材センターがあったりと、シニア世代の就労支援などが評価されたのかもしれませんね。

名古屋•小林さん 最近の移住の状況などはいかがですか?

天龍村•小瀬水さん 今年は空き家物件が出てきたので村の空き家バンク(http://www.vill-tenryu.jp/notice/administrative/ijyu/ijyu_kurasu/ijyu_akiyabank/)の他に県の「楽園信州空き家バンク」にも載せたんですよ。

12月中旬に掲載して約1カ月間に2、3件問い合わせがあり、今は内見などを随時、行いながら検討していただいている段階です。

名古屋•小林さん 場所はどのエリアからの問い合わせですか?

天龍村•小瀬水さん 千葉県、東京都など関東からの問い合わせが多いですね。

名古屋•小林さん 空き家バンクに登録している物件は天龍村のどの辺りになりますか?

天龍村•小瀬水さん 役場などがある平岡という地区で、JR飯田線の平岡駅の近くです。平岡地区から空き家物件が出てくるケースが多いですね。

写真:天龍村役場提供(天龍村平岡地区)

小学校が駅から1キロ〜2キロの場所にあるんですが、小学校の近くの物件もありました。

名古屋•小林さん そうですか、駅の近くが人気なんですね。平岡地区が村の中では一番、町なかになりますか?

天龍村•小瀬水さん そうですね、人口は一番多いですね。

仕事、通勤について

名古屋•小林さん 働きに行かれる方は、隣の阿南町などにも通勤されますか?

天龍村•小瀬水さん そうですね。村内に就業する場所が少ないので、村に住みながら村外への就業をサポートするために、村独自で通勤助成金の制度があります。

名古屋•小林さん 車通勤でも、電車通勤でもですか?

天龍村•小瀬水さん はい、手段は問わないですね。年齢制限もありません。

ちなみに飯田市までは車で1時間ほどです。

通学について

名古屋•小林さん 高校生は飯田市まで通学されるんですか?

天龍村•小瀬水さん そうですね。

私立はありますが、公立の高校は村内にないので、飯田市に通学される生徒が多くて、阿南町の高校に通学する生徒もいます。だいたい皆さん、電車通学される方が多いと思います。

私も飯田市内の高校に通っていたんですが、朝の始発6時20分の電車に乗って1時間15分くらいかかりました。飯田市に下宿する生徒さんもまれにいらっしゃいます。

名古屋•小林さん 小学校や中学校への通学はいかがですか?

天龍村•小瀬水さん 村立の天龍小学校と天龍中学校がありまして、ほとんどの児童や生徒は平岡地区に住んでいるので、歩いて通うケースが多いです。

平岡地区以外に住んでいる児童や生徒は、スクールバスもあるので送迎してもらっていますね。

制服•小中学校について

名古屋•小林さん 中学校では、制服はあるんですか?

天龍村•小瀬水さん はい、昔から男子は学ランで女子はセーラー服です。ジャージも変わってないです。

令和6年に小学校と中学校が(今は別の場所に建っていますが)同じ場所の併設校になる予定です。

名古屋•小林さん 小中一貫校とは違うんですね。

天龍村•小瀬水さん はい、同じ校舎を使うんですけど、一貫校ではなく併設校です。

名古屋•小林さん 中学校は今、どこにあるんですか?

天龍村•小瀬水さん 天竜川沿いにあります。小学校は山の上の方にあるんですが、中学校は山の下の方の川沿いにあり、それが小学校の方に移る予定です。

給食費について

名古屋•小林さん 子育て関係では、こちらにある資料に保育料は無償となっているんですけど、給食費は払うんですか?

天龍村•小瀬水さん 天龍保育所では、保育料の中に給食費とおやつ代金が入っています。保育料も減免していまして、2人目半額、3人目以降は無料です。1人目でも3歳(年少)以上は無料です。

また小中の9年間の給食費は村が全額負担しています。

農業、ていざなす、中井侍銘茶について

名古屋•小林さん 天龍村では伝統野菜の「ていざなす」の栽培•継承をしてくれる地域おこし協力隊を募集しているとお聞きしたんですが。
実は、年末に移住相談に来た方が農業を希望されていたので「天龍村の“ていざなす”というのがあるんですよ」とお話ししたら「どれくらい稼げるのですか?」と聞かれたのですけど、実際はいかがですか?

天龍村•小瀬水さん これからの部分もあり個人次第です。今は「ていざなす」の需要が高まってきているのですが、それに対して担い手の高齢化により人手不足で生産が追いついていない状況です。今、栽培している方も70歳を超えている方が多く、今後さらなる担い手不足が懸念されています。

そこで地域おこし協力隊として入ってきていただいて「ていざなす」を自分でできるところまで農家さんに作り方を教わって「ていざなす」の生産力を上げたいと思っています。

ですので、どこまで作れるかによって稼ぎ方も変わってくると思います。

写真:我楽田工房提供(天龍村のていざなす)

名古屋•小林さん 関東にも出荷されているのですか?

天龍村•小瀬水さん 豊洲市場にも出荷しています。「ていざなす」にもA級品とB級品があって、B級品をドライフードにする企画が進んでいます。

名古屋•小林さん 大きさが30センチ以上で重さが1キロあるものもありますよね。ほとんどは300グラムくらいからだと。

天龍村•小瀬水さん 今までB級品は破棄していたのですけど、フードロスの削減と障がい者の就業支援を目的に、東京の「我楽田工房」さんと共にドライフードとして加工し、商品化などを見据えたプロジェクトを行っています。

B級品、C級品の需要も高まっていて、今はロスがほとんどないようです。

写真:我楽田工房提供(障がい者施設にて、ていざなすを加工)

写真:我楽田工房提供(我楽田工房 外観、キッチン)

(※『我楽田工房』は、全国各地のヒト・モノ・コトが集まる、わくわくする生き方をつくる場です。さまざまな自治体、企業、生産者、専門家などと連携し、新しい価値づくりにつながるプロジェクトを展開しています)

名古屋•小林さん 「ていざなす」の農家さんは専業農家さんですか?

天龍村•小瀬水さん 季節性のもので収穫時期が7月から10月なので、それ以外の時期は別の品目を栽培している方が多いです。農家というより組合があって村内で畑をやっている人たちが「ていざなす」を作って組合で出荷しているかたちです。

また、村内は傾斜地が多く確保できる農地が限られてくるので、専業農家は難しく兼業農家か、半農半Xで、農業ともう一つ別の仕事という農家さんもいます。

名古屋•小林さん 他はどんな野菜を作っているのですか?

天龍村•小瀬水さん 農家さんそれぞれです。一般的な季節性の野菜をよく見かけます。

名古屋•小林さん 「柚餅子(ゆべし※天龍村の伝統保存食)」も作っているのですね。

天龍村•小瀬水さん 現在は「NPO法人ツメモガキ」さんで柚餅子を作っています。

写真:天龍村役場提供(柚餅子作り)

また、村内の「合同会社ゆずすけ」さんでは、天龍村産のゆずを使って「無添加•丸しぼり100%ゆず果汁」や「ゆず胡椒」なども作っています。

ゆず農家がいるわけではないのですが、村内各地に植えてあるゆずを「ゆずすけ」さんが買い取り加工しています。

写真:天龍村役場提供(天龍村のゆず)

名古屋•小林さん お茶は、「中井侍銘茶」が有名ですよね?

天龍村•小瀬水さん 天龍村ではお茶が栽培されています。その中でも中井侍地区は特にお茶の栽培が盛んで、地区の方が協力し合って独自の製茶工場を管理しており、「中井侍銘茶」というブランドを維持しています。

写真:天龍村役場提供(中井侍地区の茶畑)

中井侍地区ではありませんが、私の家でも毎年200キロくらい作っています。家は平岡地区なのですけど、季節によってお茶摘みもしています。

名古屋•小林さん 「中井侍のお茶」と比べていかがですか?

天龍村•小瀬水さん 中井侍銘茶の方がおいしいと思います。
中井侍では、ほとんどの農家さんが今でも手摘みで良質な茶葉のみを選りすぐって収穫しています。

写真:天龍村役場提供(中井侍地区、七曲がりの茶畑)

天竜川から立ちのぼる朝霧が、お茶をおいしくやわらかくすると言われていまして、その恵まれた環境と丁寧な仕事から生まれるお茶は、「蒸し時間20秒」という極めて浅蒸しでの製茶を可能にしています。そうしてできたお茶は苦みがほとんどなく、子どももおいしいと喜ぶような、甘味の非常に強い、とても飲みやすいお茶に仕上がります。

移住について

名古屋•小林さん そうなんですね。では最後に、天龍村に「こんな人に来てもらいたい」というのはありますか?

天龍村•小瀬水さん 村のことを好きになってくれる方ですね。天龍村は小さな村なので、人のコミュニティーが濃いです。その「つながりが心地よくて、この人に会いに来た」「天龍村の人と一緒に暮らしたくて移住した」という移住者の話を耳にすることがあります。

また、地区の行事やお祭りなど付き合いが多く、それも含めて楽しめる部分がたくさんあります。

写真:天龍村役場提供(国の重要無形民族文化財、坂部の冬祭り)

その他にも、例えば朝起きたら村にいるだけで日光浴、森林浴できます、みたいな魅力もあったり、四季折々の美しい景色があるとか、そういう楽しみ方ができる方は「この村に来てよかったな」と、村に長く住めると思います。

写真:天龍村役場提供(手前の平岡地区と奥の松島地区の間を流れる天竜川)

村に来るのに「天龍村のこれが好き」というのがないと長く続かない印象があります。まずは移住する前に村に来てもらって「ここがいいな」と思える部分があれば移住していただけるかなと思います。

名古屋•小林さん わかりました。本日はありがとうございます。また機会がありましたら、よろしくお願いします。それではこの辺で閉じさせていただきます。

天龍村•小瀬水さん ありがとうございました。

〈取材〉

情報交換終了後、改めて追加取材をさせていただきました。

補助金について

取材者 お疲れ様でした。2点ほど、お伺いします。よろしくお願いします。

住まいに関する補助金はどのようなものがありますか?

天龍村•小瀬水さん 空き家バンクに登録してくれた方、あるいは物件を購入した方•借りた方に対し、空き家の家財を処分する費用「空き家片付け事業補助金」を上限20万円で支給します。(http://www.vill-tenryu.jp/notice/administrative/living_info/subsidy/ijyu_akiyahojo/)他に「空き家等取得補助金」も用意しております。

そして物件を新築、増改築する場合は「住宅新築補助金」「住宅増改築補助金」を用意しています。

また土地の取得に関しては「住宅用地取得補助金」もあります。詳細はHPに記載しています。(http://www.vill-tenryu.jp/wp-content/uploads/2019/05/wakamonoteijyuH31.pdf

オンラインイベントについて

取材者 オンライン移住相談以外に、都市部とのオンラインイベントも開催されているようですが?

天龍村•小瀬水さん 都市部と地域をつなぐイベントを開催しています。

最近ですと、天龍村の“食の魅力を広める”をテーマに「都市×農村キッチン会議」と銘打って(ビデオ会議システム)ZOOM上で天龍村、東京会場(我楽田工房)、一般参加者をつなぎました。

第1弾の食材は、先程の「我楽田工房」さんでドライフードにした「ていざなす」でした。

天龍村坂部地区のコミュニティー施設では、地元の主婦が調理しながらレシピを紹介し、一般のオンライン参加者にも事前にお届けしたドライフード「ていざなす」のレシピを考えていただき、当日、発表していただきました。

写真:我楽田工房提供(第1弾、東京会場の様子)

第2弾のテーマは、天龍村特産品の「中井侍銘茶」と「ゆず」でした。前回同様、天龍村と都内の「我楽田工房」のコミュニティキッチン、一般の参加者をZOOM上でつなぎ22人が参加しました。

「我楽田工房」コミュニティキッチンでは、自転車で世界一周し、世界の茶やスパイスを学んだという料理人さんが「中井侍銘茶」とドライゆずの粉を使ったチャイや、スパイスを使ったスパイスティーを作りました。

天龍村役場では、その調理を見ながらチャイやスパイスティーを味わったり、茶畑からも一時中継し、「中井侍銘茶」の魅力を語りました。

写真:我楽田工房提供(第2弾、東京会場のZOOMの様子)

また、一般の参加者にも事前に同じ材料が送られ、当日は好評でした。

今後もこうしたイベントを通し天龍村に関わってもらえる方々を増やし、いずれは移住していただければうれしいですね。ご興味のある方はぜひ、ご参加いただければと思います。

※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。


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