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王滝村へ移住をお考えの方へ移住先市町村の話題

update : 2021.03.23

(地図:王滝村役場提供)

木曽川を中心に広がる長野県木曽地域。木曽町・上松町・南木曽町・木祖村・王滝村・大桑村の3町3村で構成されています。
地域の特徴として、山岳信仰の霊山として知られる御嶽山(御嶽信仰)の麓に位置しながら、京都と江戸をつなぐ中山道が地域の真ん中を抜けており、多くの宿場町・木工産業など独自の伝統・文化が根付いてきたエリアです。
2018年-2019年度に移住体験ツアーを開催してきた長野県木曽地域では、2020年度は新型コロナウイルスの影響を考慮し、オンライン移住体験ツアーに変更して開催しました。ツアーの内容を3回に分けてお伝えしています。前回の木祖村編につづき、最終回は王滝村編です。

司会:「皆さんこんにちは。本日は木曽地域移住体験オンラインツアーにご参加いただきありがとうございます。本日のナビゲーターを務めさせていただきます。そして、木曽広域連合の田中さんです」

木曽広域連合•田中さん:「はい。それでは王滝村にご案内します。王滝村は木祖村から南西に約35kmです。東京-横浜間くらいです。王滝村には電車が走っていませんので、車で移動していきます。一旦、木曽町まで戻って、西に向かうルートです。ゆっくり行くと木祖村から王滝村まで1時間くらいかかります。木曽は広いので隣の町村でも移動に時間がかかります。木曽福島の駅からのタムラプスで案内します」

木曽福島駅⇒王滝村
タイムラプス

木曽広域連合•田中さん:「はい、着きました。本日の最後の会場、王滝村です。木曽福島からは車で30分ほどです。本日は最近、開店した村唯一のバーの農家民宿からお届けします。会場で王滝村のスタッフが出迎えていますので、ここからの案内は王滝村の担当の小松さんお願いします」

(王滝村移住担当•小松さん)

王滝村移住担当•小松さん:「はい。皆さん、こんにちは。私は王滝村で移住相談担当をしています、小松です。王滝村は人口が約700人で小さい村になります。木曽地域では一番人口の少ない村になります。ここは自然そのままの村です。そしてきょうは、先ほど話がありましたとおり、『FARM STAY &大衆酒BAR常八』さんからお伝えします。その前に、村の紹介VTRがありますので一旦、そちらをご覧ください」

王滝村の紹介

王滝村移住担当•小松さん:「こちらがマウンテンバイクの様子になります。レンタルサイクルの他に王滝村では年間を通じてレースなどのアウトドアスポーツのイベントを開催しています。これはスキー場のゲレンデを走っているところです。

こちら、奥に見えるのが御嶽山と御嶽湖と呼ばれるダム湖で愛知用水の水源になっています。

こちらが十二大権現と呼ばれる神社になります。昔から子授けや子育ての神様として親しまれています。

こちらが新滝になります。この滝は裏側から見ることができまして裏見滝とも呼ばれています。冬は氷柱になりまして神秘的な冬の表情を見ることができます。こちらが清滝になります。御嶽山信仰の行者さんが白装束で滝に打たれる姿が時々見られます。

こちらが王滝川になります。王滝村中心部を西から東に流れる川になります。

こちらが松原スポーツ公園になります。400メートルトラック、野球場、多目的屋内施設を備えています。またアウトドアスポーツの拠点としても使用されています。

こちらが自然湖になります。長野県西部地震でできた湖になります。

こちらが御嶽2240スキー場になります。御嶽山の南東斜面にありまして木曽地域では最大級のスキー場になります」

王滝村移住担当•小松さん:「改めまして。王滝村で移住相談担当をしています、小松です。それでは、常八さんの中に入っていきます。倉橋さん、こんにちは」

(倉橋さん(左)と杉野さん)

合同会社Rext滝越•倉橋さん:「いらっしゃいませ。皆さんもどうぞ中にお入りください」

王滝村移住担当•小松さん:「それでは改めて紹介します。こちらにいるのが、倉橋さんと杉野さんです。2人とも王滝村に移住されてきた方です。倉橋さんは、王滝村に地域おこし協力隊としてお務めいただいた後、起業されて、キャンプ場の委託管理•運営、宿泊施設等の経営をされています。杉野さんは王滝村に移住されてから倉橋さんの仕事を一緒にやっています。お2人には、王滝村に移住したきっかけや感想、お店を開店された経緯や苦労したことなどを伺っていきたいと思います」

司会:「皆さん、よろしくお願いします。王滝村で唯一のBARということでお店の中がどんな雰囲気なのかすごい気になるのですが、案内していただけますか」

合同会社Rext滝越•杉野さん:「1階がバー部分と奥に宿泊用の部屋がありまして、2階が居住部分になっています。王滝村と愛知県の2拠点生活をしている人が住んでいたり、先週まで横浜から来た方が住んでいました。うちのお手伝いをしながら村でもアルバイトしてプチ移住みたいな感じです」

合同会社Rext滝越•倉橋さん:「1年くらい前にあった食堂が店を閉めてしまって、飲めるところがないということで、僕らが購入して改修しました。カウンターは村でとれた天然ヒノキのカウンターです。ランプシェードも南木曽の伝統工芸のろくろ細工を使っています。この扉もいろりがあったのでいい色になっていました。これが薪ストーブです。ビールは4種類のクラフトビールが飲めたりします」
合同会社Rext滝越•杉野さん:「薪ストーブの後ろの絵は木曽ペインティングスの方にフレスコ画という技法で描いてもらいました」

合同会社Rext滝越•杉野さん:「こちらが宿泊のお部屋です。こんな感じで泊まることができます。こちらはほとんど改修していなくて田舎のおばあちゃん家に来たようなイメージでつくってあります」

合同会社Rext滝越•倉橋さん:「コロナ対策として換気機能付きのエアコンをこちらと飲食の部屋に1台設置してあります。2階はスタッフの部屋になっています」

司会:「それでは、改めて王滝村のスタッフの皆さまの自己紹介をお願いします」

(写真1)

合同会社Rext滝越•杉野さん:「スライドを見ながら説明します。人口700人程の小さな村です。上の写真(写真1)は村のおばあちゃんたちがこれから畑を始めるぞというところです」

合同会社Rext滝越•倉橋さん:「こんにちは。ご紹介いただきました倉橋です。合同会社Rext滝越の代表を務めさせていただいています。静岡県出身で2014年から地域おこし協力隊として移住しました。任期終了後、会社をつくって、村の指定管理物件のキャンプ場と飲食店の運営をしています」

合同会社Rext滝越•杉野さん:「こんにちは杉野です。同じ合同会社Rext滝越の社員です。2015年に阿智村の隣の南木曽町の地域おこし協力隊として子ども2人と移住しました。4年間、南木曽町に住んで、その時に『海外のボランティアツアーをやるから王滝村で働かないか』と誘っていただき、2019年の4月に王滝村に移住しました。海外のボランティアツアー受け入れや経理、運営している飲食店と常八のスタッフとして働いています。ウサギ、猫、ニワトリ、犬も飼っています」

合同会社Rext滝越•倉橋さん:「3.11の原発があっていろいろ考えた結果、仕事よりも暮らしを充実させたいと思いここに来ました。畑を2枚やっていて、仕事はキャンプ場と水交園の運営をしています。また、海外のボランティアツアーの企業と提携し外国人観光客を対象に農業体験や民家の草むしり、子どもたちとの英語交流など、過疎が進む村の課題解決のため、観光とボランティアを組み合わせたツアーも開いてきました。そして、ファイヤーサイドというアウトドア用品の会社とも提携し、新たなことも進めています。観光というベースがあるんですけど、移住者を増やしていくために、地域課題と事業をつなげていくということに力を入れています」

 (写真2)

合同会社Rext滝越•杉野さん:「また、写真を見ながら王滝村の暮らしを感じていただけたらと思います。これは(写真2)水交園という飲食店でおそばを出したり音楽をやったり、すみっこマルシェをやった時の写真で、木曽郡内で交流しながらいろいろやっています。

外国人のボランティアツアーは20代の旅行客が多いんですけど、村の人と交流したり、ボランティアで赤カブの収穫を手伝ってくれたりしました。王滝村は山奥なんですけど、いろんな国の人と交流できるのが面白いです。(写真3、4)

(写真3)

(写真4)
(写真5)

上(写真5)は娘と猫の写真です。次は畑を開墾したり、子どもたちと遊んだ時の写真です。次も子どもたちが遊んだり、横浜から来てプチ移住していた女の子が小屋を建てた時の写真です。そしてみんなで薪割りしたり、音楽をしている写真です。このような感じで、王滝村に来て、同じ日は無いんじゃないかというくらい日々、いろんなことをして暮らしています」
合同会社Rext滝越•倉橋さん:「最後に木曽町とか木祖村にも言えるんですけど、王滝村にはディープ感があります。買い物も遠いし、割と敷かれたレールを歩いていくというよりは自分で道を切り開いていく人が過ごしやすいかもしれません。例えば、草刈りできるだけで重宝されたり、ひとりひとりが役割を担っていくので、都会と比べると歯車の一つという感じではないと思います」

合同会社Rext滝越•杉野さん:「王滝村は人と人の距離が近くて、住んでいるだけで喜ばれます。しかも私は子どもがいるので『子ども2人も連れて来てありがとう』と喜ばれたことはすごく驚きました。王滝村は小学生も13人で、ひとりひとりの力が大切で重宝していますし、私たちのような移住者の応援もすごくしてくれています。ここは実はクラウドファンディングで建てているんですけど、この資金の全体の208万円の4割は村の人からの支援です。不便なところはいっぱいあるんですけど、私はここなら面白いことができそうとか、ここに来たら気持ちが豊かに暮らせそうだと思いました。村の中を歩いているとおばあちゃんたちが『お茶飲むか』と声をかけてもらえるのもありがたいです。事業も競争率が低いし、何かをやることに対するハードルが低い土地だと思います。日々、景色も変わっていくんですけど、とてもきれいです。年に数回、涙が出そうになるくらいすてきな景色に出会えます。小学校も新型コロナウイルスの影響でオンラインの体制を整えていただいたので、また休校になっても安心して暮らせるなと感じています。遊びに行くところも遠いんですけど、それ以外の魅力に溢れた村だなと思っています」

司会:「ありがとうございます。参加者さん聞いてみたいことは?」

参加者1:「ネット回線の環境はいかがですか?」

合同会社Rext滝越•杉野さん:「大丈夫です。ネットショッピングにも助けられています」

司会:「先程、王滝村と愛知で二拠点生活されている方の話も出ましたけど、いろんな方が王滝村に関わっているんですね」

合同会社Rext滝越•杉野さん:「私たちの事業の最大の目的は移住者を増やして自分たちが暮らしやすい村をつくっていくことなので、移住に興味のある人には積極的に交流しています」

合同会社Rext滝越•倉橋さん:「テントサウナもやっているんですけど、すごくきれいな川があってそのほとりでテントサウナをやって川に入ることもでき、仕事の息抜きとしてリフレッシュできると思います」

参加者:「そちらのバーは地元の人も来られるんですか?」

合同会社Rext滝越•杉野さん:「地元の人かその方の知り合いがいらっしゃいますね」

司会:「王滝村に滞在したいという人には、そういう宿泊場所はありますか?」

合同会社Rext滝越•倉橋さん:「まずは役場に相談していただき、僕も個人的に空き家にあたってきたので相談があればお受けします」

司会:「わかりました、どうもありがとうございます。それでは、そろそろお時間となりましたので、本日のツアーを一旦閉じさせていただきます。皆さま、お疲れさまでした」

※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。


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