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update : 2021.02.26

木曽川を中心に広がる長野県木曽地域。木曽町・上松町・南木曽町・木祖村・王滝村・大桑村の3町3村で構成されています。
地域の特徴として、山岳信仰の霊山として知られる御嶽山(御嶽信仰)の麓に位置しながら、京都と江戸をつなぐ中山道が地域の真ん中を抜けており、多くの宿場町・木工産業など独自の伝統・文化が根付いてきたエリアです。
2018年度-2019年度に移住体験ツアーを開催してきた長野県木曽地域では、2020年度は新型コロナウイルスの影響を考慮し、オンライン移住体験ツアーに変更して開催しました。ツアーの内容を3回に分けてお伝えしています。前回の木曽町編につづき、今回は木祖村編です。

司会:「皆さんこんにちは。本日は木曽地域移住体験オンラインツアーにご参加いただきありがとうございます。本日のナビゲーターを務めさせていただきます。そして、木曽広域連合の田中さんです」

(木曽広域連合•田中さん)

木曽広域連合•田中さん:「はい。それでは木祖村にご案内します。木祖村は木曽町から北に約15kmですので、車でご案内します。通常だと約25分ほどですが、きょうはタイムラプスの映像を使って3分程で移動していきます」

木曽福島駅⇒旧藤屋旅館
タイムラプス

木曽広域連合•田中さん:「着きました。本日の2番目の会場、木祖村です。木祖村は木曽地域の一番北にある村で、松本市まで車で1時間もかからず行ける距離にあります。また、古くからの文化と新しい文化が混ざり合うとても興味深い村です。会場で木祖村のスタッフが出迎えていますので、ここからの案内は木祖村の移住担当の中村さんお願いします」

(写真:木曽広域連合提供 左:地域おこし協力隊•大沢さん、右:木祖村移住担当•中村さん)

木祖村移住担当•中村さん:「はい、皆さんこんにちは。私は木祖村で移住相談担当をしています中村です」

地域おこし協力隊•大沢さん:「私は木祖村に移住してきました、地域おこし協力隊の大沢です。それではまず、木祖村の動画を見ていただきます」

木祖村の紹介

味噌川ダムです。木曽郡の中心を流れる木曽川の源流はこの上流にあります。
また、ここは「奥木曽湖」と呼び、ダム湖百選にも選ばれています。

日本でも珍しいご利益がそのまま名前についた「縁結神社」。なお、「縁結」とつく神社は日本でここだけです。飛騨地方から駆け落ちした身分の違う男女の恋の物語も伝説として残っています。気になる方は調べてみてください。

味噌川ダムからの眺めです。山あいに川が流れ、その川を中心に人々が生活を営んでいます。

7月に行われる「藪原まつり」です。おみこしと2台の獅子の屋台が村の中心を巡ります。木曽に夏を告げる祭りと言われています。

山の恵みである水と木が生み出す特産品の数々です。

四季折々の景色が身近に感じられます。

源流を守るため山の整備は欠かせません。重要な仕事の一つです。

今年で90周年を迎えた伝統のある「やぶはら高原スキー場」があります。

木祖村移住担当•中村さん:「本日は、木祖村で開かれている『木曽ペインティングス』の会場の一つ「旧藤屋旅館」からお届けしています。この『木曽ペインティングス』は村に移住したアーティストさんが中心となり地域の課題と向き合いながら都市部や海外に住むアーティストを加え、アートを制作し展示しているイベントで今年で4年目を迎えます」

地域おこし協力隊•大沢さん:「木曽ペインティングスは空き家を活用したアートプロジェクトを行っていて、この旧藤屋旅館は参加アーティストが滞在生活をして、地域の方と交流をしながら制作をしていくアーティストインレジデンスの施設になっています。今年(2020年)は車庫を改修してギャラリーにしました」

司会:「中村さん、木曽ペインティングスが、きょう開催されているということですが、イベントの様子を伝えていただけますか?」

木祖村移住担当•中村さん:「わかりました。まずここは、木曽ペインティングス会場の旧藤屋旅館前です。空き家を活用したアート展示を村全体で行っていますので、村の雰囲気とイベントの状況を見ていきたいと思います」

木祖村移住担当•中村さん:「ここは藪原宿の街道になっており、30年程前までは商店街でしたが、最近は細い道で車が通りにくいこともあり、お店が少なくなり人通りも少なくなっています。空き家も少し多くなっています。そんな中でもこういった『お六ぐし』の店が残っています」

司会:「木曽ペインティングスとはどういう団体ですか?」

地域おこし協力隊•大沢さん:「展覧会だけではなくて地域の眠っている魅力を再確認する、そういう中でアートを通して活動して、地域の課題と向き合いアートを模索している団体です」

 

木祖村移住担当•中村さん:「ここも会場の一つで明治に造られた古い建物です。今も使える程しっかりしています」

地域おこし協力隊•大沢さん:「この展覧会の趣旨が、地元の郷土史家の澤頭修自先生とコラボしていまして、この会場は澤頭先生の著書にある『水ぬるむころ』の物語をテーマにしています」

木祖村移住担当•中村さん:「澤頭先生の思い出の栗をテーマにしています。先月、木祖村に移住して来た方の作品です。では、もう少し進んでいきます」

 

地域おこし協力隊•大沢さん:「近代的な建物と明治の建物が混在しているのが面白いです」

木祖村移住担当•中村さん:「大正から昭和の初めまで木工で栄えたので、宿場町の建物がどんどん変わりました。そのため古い建物も残っているんですけど、奈良井宿のような古い町並みが残る街道にはなりませんでした」

 

地域おこし協力隊•大沢さん:「コロナで旅人も少なく元気が無いので、木曽ペインティングスがウィンドウペインティングをして盛り上げています。その店の歴史にちなんだペイントを描いています」

木祖村移住担当•中村さん:「ここは創業100年の酒屋さんです」

木祖村移住担当•中村さん:「ここは北原製菓店です。ここのアーモンドクッキーはとてもおいしいです」

(北原製菓店)

地域おこし協力隊•大沢さん:「こちらが私の作品で版画で制作しました」

地域おこし協力隊•大沢さん:「今回はこのように街道沿いの空き家を使って展覧会をしています」
木祖村移住担当•中村さん:「村のコミュニティスペース『笑ん館』に移動してきました。昔、役場があった場所で村民や旅行者が交流できる場所として平成26年に造られました。Wi-Fiも飛んでいるのでリモートワークもできます」

木祖村移住担当•中村さん:「福祉施設による焼きたてパンの販売もあります。それでは中に入ります。建物やインテリアは木造です」

木祖村移住担当•中村さん:「防音もしっかりしているので軽音楽の練習もできます。それでは2階に上がっていきます」

司会:「それでは、改めて木祖村のスタッフの自己紹介をお願いします」

木祖村移住担当•中村さん:「私は木祖村役場の職員です。出身は木祖村で埼玉の大学を出て長野市の会社に勤めていましたが、2年半前にUターンしてきました」

地域おこし協力隊•大沢さん:「改めまして。大沢です。3年前から木祖村で地域おこし協力隊として活動するかたわら、アート活動もしています」

司会:「木曽町との違いはありますか?」

木祖村移住担当•中村さん:「木曽町は木曽郡の中心でもありますので徒歩で行けるところが多いです。ここは昔は栄えていた商店街だったんですけど、店は減ってしまってこの中だけでは生活できない状況で車が必要になります。松本とか伊那に近いですので、週末などはそちらに買い物に行く人もいます」

参加者2:「地域おこし協力隊として初めはどのように地域と関わってきましたか?」

地域おこし協力隊•大沢さん:「まずは自分自身が生活を楽しむようにしました。木祖村は歴史を伝える場所が無くて、でも歴史の蓄積があるので、私はそういう視点から歴史の痕跡を残せるようなことをしたいなと思い、屋号の看板を作ったり空き家の交渉をしたり、普段の暮らしで気になったことを仕事にしてきました。最初は地域の方とおしゃべりしたり、ご飯を食べたり、1年目は楽しみながら生活していました」

司会:「活動の前に生活者目線で地域に入るのが大事ですね」

参加者1:「アーティストとして生活の基盤となる収入は?」

地域おこし協力隊•大沢さん:「去年、新しく来た男性の作家さんはこの村のキャンバスを作っている工場でアルバイトをしながら生活をしていて、もう一人は地域おこし協力隊で、もう一人は木曽郡内で仕事をさがしています」

木祖村移住担当•中村さん:「木祖村は家賃も2万円とかで住めます」

地域おこし協力隊•大沢さん:「空き家に住んでいる方は、所有者の方も理解のある方で安い家賃で貸してくださったり、所有者の方と直接コンタクトをとる方法で住む場所を探す方法もあります」

司会:「アーティストとして食べていくというよりは何か別の仕事をしてアーティスト活動をしていくという生活ですかね?」

木祖村移住担当•中村さん:「木曽ペインティングスの発起人は別荘の管理をしながら木曽ペインティングスを立ち上げ、こういったアートイベントを4年間やっています。なんらかの仕事をしながら制作をするかたちになっています」

司会:「暮らしについてはいかがですか?」

地域おこし協力隊•大沢さん:「人との関わりが密接です。私は2年間この街道で住んでいたので、ご近所付き合いも濃い関わりがあって。宿場町なので旅人をもてなすDNAもお持ちです」

木祖村移住担当•中村さん:「良い意味で濃い人が多いです。木曽全体に言えるんですけど標高が高いので寒いです。そのため灯油をすごく使います。200リットルの灯油を夏は3カ月に1回入れる程度ですけど、冬は1カ月に1回入れます。夏は最近は暑いですけど日陰に入れば涼しいので、夏の過ごしやすさは都会とかと比べ物にならないです」

司会:「ありがとうございます。それでは、そろそろ時間となりましたので、次の会場へ移動します。次回はオンラインツアー王滝村編をお伝えします」

※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。


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