茅野市へ移住をお考えの方へ移住先市町村の話題
update : 2020.08.22
写真:茅野市役所提供(杖突峠からの眺望。八ヶ岳の麓の茅野市)
茅野市は八ヶ岳の西麓に広がり、電車や車で東京から約2時間、名古屋から約2時間半でアクセスできる移住者に人気の地域です。年間日照時間は長野県内でも3番目の長さで冬でも高い晴天率を誇ります。冬は北信に比べ雪が少なく、雪かきの心配がありません。市内は「駅近くの利便性の良いにぎわいエリア」「住環境が整ったふれあいエリア」「ゆっくりと時間が流れる里山エリア」「避暑地で有名な蓼科高原エリア」など4つのエリアに分かれていて、ライフスタイルに合わせた田舎暮らしが実現できます。また、長野県内でも早くからオンライン移住相談を実施するなど、移住のサポート体制も充実しています。
今回は、茅野市役所移住推進係長の百瀬さんと地域おこし協力隊の土橋さんにお話を伺いました。
(百瀬係長(右)と土橋さん(左))
初めに、移住者にとって茅野市はどのようなエリアですか?
百瀬係長 移住される方、みなさんが「素晴らしい」とおっしゃるのは、八ヶ岳のある景色と自然の豊かさです。八ヶ岳の麓に広がる大自然を求めて移住される方が非常に多いと感じます。
写真:茅野市役所提供(八ヶ岳)
また、東京からの距離が近く、JR特急あずさで2時間、自家用車でも2時間ぐらいで茅野市にアクセスできることが大きな魅力です。
土橋さん JR特急あずさの他に新宿から高速バスも運行していますので、交通費を抑えたいという方には高速バスがお勧めです。金曜日の仕事帰りに気軽に来られる距離ですので、週末移住や二地域居住を始める方が近年増えているように感じます。
アクセスマップ:茅野市役所提供
移住者向けにはどんな取り組みをされていますか?
百瀬係長 茅野市と商工会議所、民間の団体(主には宅建協会)で『楽園信州ちの協議会』(https://rakuc.net/)を構成しておりまして、移住促進に向けた情報発信や移住セミナーを開催しています。
また、移住を検討されている方が気軽に相談できる「移住協力相談店 楽ちのステーション」が市内に10店舗あります。主に移住された方が開業したカフェですので、お茶を飲みながら先輩移住者と交流できる場所としてご利用いただいております。
写真:茅野市役所提供(移住相談協力店のカフェ)
例年であれば現地物件見学バスツアーや首都圏での移住セミナーを実施していましたが、今年は新型コロナウイルスの影響でさまざまなイベントを中止しています。代わりに、オンラインでの個別相談や移住セミナー、ソーシャルメディアを使っての情報発信に力を入れています。
土橋さん 今年の6月に移住セミナー第一弾として、「地元農家さん応援!信州の野菜セット販売会」をYouTubeライブ配信しました。2011年に移住された野菜の食育アドバイザーの方にもご協力いただき、八ヶ岳の高原野菜のおいしさの他に、茅野市の魅力や移住した経緯をお話しいただきました。今後も積極的に動画配信を続けていこうと思っています。
他にもオンラインでの情報発信をされていますか?
土橋さん Twitter、Facebook、ブログで茅野市のリアルタイムな情報を発信しています。他にも今年の4月からオンライン移住相談を始め、6月ごろから相談件数が非常に増えています。
百瀬係長 オンラインの相談時間は1時間程度です。相談内容はそれぞれ異なりますが、新型コロナウイルスの影響で地方移住を検討されているご夫婦や子育て世代、テレワークをしたいという方が多いです。
オンライン相談ではどんな質問が多いですか?
土橋さん 子育て環境や仕事探し、移住に関する補助金などについてよく聞かれます。他にも「インターネットの通信速度は大丈夫ですか?」「携帯の電波は届きますか?」など通信環境について質問がありますが、茅野市では一般的な通信環境が整っているので特に問題はありません。ただし標高の高いエリアでは場所によっては電波が弱いところもあるので確認が必要です。
今後もオンラインでの情報発信はされていきますか?
百瀬係長 今までのような現地見学ツアーやセミナーを開催することが難しい状況なので、オンラインでの移住セミナーやソーシャルメディアを使った情報発信を今後も強化していく予定です。
土橋さん 例年であれば10月と2月に移住者交流会としてBBQや新年会を実施しているのですが、今年はオンライン上で交流会を開催できないか検討しています。
写真:茅野市役所提供(オンライン移住相談の様子)
イベントの告知はどのようにされていますか?
土橋さん 主に楽園信州ちのHP、Twitter、Facebookで告知しています。
Twitter(https://twitter.com/rakuenchino)ではイベント情報の他に、八ヶ岳の様子や天気、季節の花の写真など何気ない日々の情報を発信しています。できるだけたくさんの方に見ていただきたいです。
テレワークについてはいかがですか?
土橋さん 茅野駅に直結したコワーキングスペース「ワークラボ八ヶ岳」があります。こちらの施設にはワークスペース、ミーティングスペース、フリーラウンジなどがあり、どなたでも気軽に利用できるのでとても人気があります。市内の宿泊施設ではテレワークを応援する宿泊プランがスタートしたので、茅野市で自然を感じながらテレワークをする方が今後も増えるのではないでしょうか。
子育て環境についてはいかがですか?
百瀬係長 自然の中で子育てをされたいという方にはぴったりだと思います。こちらでは自宅の庭も広く、公園もそれほど密になることはないので、伸び伸びと子育てができると思います。茅野市の保育園、小中学校では『自校給食』といって、それぞれの学校で給食を作って温かいものを提供しています。また、保育園では川遊びや雪遊びなど自然環境を生かした教育を行っています。待機児童は現在ゼロです。
写真:茅野市役所提供(茅野市内の公園)
住まいについてはいかがですか?
百瀬係長 山の中で暮らしたいという方は標高1000メートル以上の「蓼科高原エリア」、病院や学校の近くに住みたい方は「住環境が整ったふれあいエリア」など、それぞれの生活スタイルに応じてエリアを選択できるのが茅野市の魅力です。
物件を購入される前に、まずは賃貸アパートやマンションを借りて地域を知っていただくことをお勧めしています。物件にもよりますが、賃貸なら1Kで3万円程度、ファミリータイプ3DKですと5万円程度が相場のようです。
物件については「楽園信州ちの空き家バンク」(https://rakuc.net/akiyabank/)でもご紹介しています。
茅野市の地図:茅野市役所提供
土橋さん 今までであれば、集落から離れた自然豊かなエリアを選ぶ方が多かったのですが、最近では若い方が集落の中に入ってカフェを開いたり、地元の方と交流したりする方もいらっしゃいます。移住のスタイルが少しずつ変化してきているのかなという感じがします。
補助金についてはいかがですか?
百瀬係長 住宅リフォーム補助金や子育て世帯住宅新築補助金などがあります。また、昨年できた東京23区から移住される方への移住支援金があります。
仕事についてはいかがですか?
土橋さん このエリアは精密機械工業や観光業が盛んなので、比較的仕事を見つけやすい地域だと思います。ただ現在は新型コロナウイルスの影響で有効求人倍率が下がっているので、今まで以上に根気と時間が必要です。
今までの生活スタイルを変えずに、平日は東京で仕事、週末は茅野市で過ごすといった週末移住、もしくはテレワークで二地域居住といったかたちから始めるのも良いかもしれません。
移住体験住宅はいかがですか?
土橋さん 移住体験住宅は最長2カ月借りることができます。今年は11月までは新型コロナウイルスの影響で閉鎖していますが、12月以降の再開については現在検討中です。移住体験住宅は住宅地にあり、昔の教職員住宅をリフォームした少し古い建物です。テーブル、椅子、冷蔵庫、ガス台、洗濯機といった短期で滞在する際に必要な家具や家電が付いていますが、寝具の用意はないのでご自身でお持ちいただく必要があります。2棟のうち1棟が犬同伴で借りられます。詳細はホームページ(https://rakuc.net/chino-kouryu/2020otameshi/)でご覧ください。
私も移住体験住宅を利用して茅野市へ移住を決めたのですが、茅野市は「ほどよく田舎で、ほどよく都会」なところが移住の決め手になりました。市内にはスーパーマーケットが8店舗(うち1店舗が24時間営業)、他にもホームセンターやコンビニが多数あります。24時間救急対応の諏訪中央病院や個人クリニックもあるので安心です。
写真:茅野市役所提供(移住体験住宅)
最後に、茅野市の魅力を教えてください
土橋さん 四季を感じて生活できるところです。都会はアスファルトとコンクリートで囲まれているので季節をあまり感じることができませんが、こちらでは1週間ごとにちょっとした四季の変化を感じられます。また小鳥のさえずりで目を覚ましたり、澄んだ空気を思いっきり深呼吸したり、自然を近くに感じながら生活できます。それと茅野市は水が驚くほどおいしいです。八ヶ岳の自然と共に暮らせるところが茅野市の魅力です。
写真:茅野市役所提供(紅葉のシーズン)
百瀬係長 自然で言いますと、白駒の池周辺の「苔の森」も人気です。日本のコケの森の中で3本の指に入ると言われる程、種類も多いです。他にも「御射鹿池」も人気でTwitterに載せると、とても反響が良いですね。是非、多くの方に田舎暮らしを満喫していただきたいと思っています。
写真:茅野市役所提供(上、苔の森。下、御射鹿池)
※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。
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