移住者交流会が開催されましたイベントレポート
update : 2018.03.29
平成30年3月3日(土曜日)に長野市の会場(レストランBurano)で「移住者交流会」が開催されました。
会場となったレストラン「ブラーノ」は、イタリア北東部ヴェネツィアにある小さな諸島をコンセプトに、カラフルできれいな花や緑で彩られ、貸し切りということもあり、とても落ち着いた雰囲気でした。
今回の交流会は長野県内に移住された方を対象に開かれ、15名の参加になりました。
長野県からのお知らせ
はじめに主催者の長野県楽園信州・移住推進室の山岸さんより、交流会の説明がありました。この移住者交流会は、県内4地域で開かれていて、各会場で参加者の傾向も少し違うとのことでした。
夫婦の参加が多かったり、親子の参加が多かったり、単身者の参加が多かったり。昨年の安曇野での交流会は、家族での参加が多かったが、今回は単身者の参加が増えているようでした。
そして以前は定年後の退職者の参加が多かったが、最近は移住セミナーを開催していることもあり20代、30代の参加者も多くなっているようです。
自己紹介
続いて参加者より自己紹介が行われました。今回は長野市をはじめ須坂市、小川村、上田市より夫婦2組、親子1組、単身者9名の参加で、それぞれ参加された理由などが話されました。
皆さんに共通されたのがここ1、2年で移住された方が多く、北海道や首都圏、大阪などから移住されていました。「住んでいる地域に知り合いを作りたい」、「同じ趣味の方と知り合いたい」、「自分から動かないとなかなか知り合いが作れないと思い参加した」、「ほかの移住者は休日をどのように過ごされているのか知りたかった」など積極的な思いが話されました。
ランチタイム
自己紹介をおえ会場が和むとランチタイムになりました。サラダやパスタ、バゲット、メインディッシュ、デザートなどが運ばれ、それぞれのテーブルでにぎやかな会話になりました。
各テーブルでは長野県に移住された感想や印象、良かったことや困っていることなど普段の思いを話されていました。「長野県はジビエ料理が充実している」、「東京へも新幹線で近く交通的にも良い」、「山登りやスキーが趣味なので長野に来て良かった」、「都会に比べ長野は静かで暮らしやすい」などの意見が多く、皆さん移住生活を満喫されているようでした。
テーマ発表
食後にはあらかじめ配布されたカードに書かれた、テーマごとの発表がありました。
信州を選んだ理由というテーマでは
「昔からブドウが好きでブドウ農家になりたかった。須坂市は傾斜も多くブドウ栽培に適していて、行政の移住後のフォローも良かった」
「仕事が忙しく体調をくずし、療養もかねスローライフで信州を選んだ」
「温泉も多く、山登りやスキーが好きだったので信州を選んだ」
「海に近い町で育ったが、旅行で訪れ山に囲まれた長野に良いインスピレーションを受けた」
など移住前に何度か長野を訪れたことのある方が目立ちました。
そして、移住して新しく始めたことのテーマでは
「コーヒー豆の自家焙煎のお店を開業する」
「旅行が趣味で英語を使う仕事につきたい。長野は観光地で外国人の旅行者も多く英語を勉強したい」
など新たな仕事についての話がされました。
また、移住して良かったことでは
「東京では人口も多く色々なところで人とのぶつかりが多かった。スーパーの買い物でも必ず買い物かごが他人とぶつかったが、長野は色んな意味で広く開放的で、カートをいくらひいてもぶつからない」
「スーパーでも山菜やきのこ類、野菜コーナーが充実している」
「東京では眠りが浅かったが、小川村は静かで心地良く休める」
など長野県が自然豊かで、全国で4番目の広さによるメリットがあがりました。
移住後の自慢では
「居住先からの通勤ルートに地元の某テレビ局があり、運が良ければタレントやアナウンサーの収録をテレビ局の窓越しに見れ、東京ではなかった体験」という意見がありました。
最後に、移住して困ったことのテーマでは
「車をもっていないので公共交通を利用。バスの来る時間が正確ではなく住んでいる場所は1時間に1本。停留所もふきっさらし」という声がありました。これを受け主催者の山岸さん(長野県楽園信州・移住推進室)は、「長野県は自然も豊かで8県に隣接しているという立地でもあるので是非、免許を取得して頂いて車で色んな地域に行って楽しんで頂きたい」とのことでした。
また、「地域によっては、行政による移住後のフォローがあまりない」という声に山岸さんは「そういう地域には、移住後のフォローも働きかけたい」ということでした。長野県主催の移住者交流会では、こうした悩みを直接ぶつけられるのもメリットのようでした。
ほかには「妻は寒いところが苦手で冬は来ないようにしているが、徐々に馴れてもらう予定」という意見や「住んでいる地域にスーパーが無いので生協を利用している」という意見があり、それぞれ工夫をして暮らしているようでした。
フリータイム
その後はフリータイムとなり、それぞれ席を自由に移り、連絡先を交換したり、共通の趣味の話にもりあがりました。みなさん、打ち解けた様子でとても楽しそうに過ごされていました。
参加されたきっかけで話されたとおり、皆さん、今後の移住ライフでプラスになる移住者ネットワークを築けた交流会になったようでした。
※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。
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