上田市へ移住をお考えの方へ移住先市町村の話題
update : 2025.01.21
(市の中央を千曲川が流れる上田市。奥には烏帽子岳)
長野県東部に位置する上田市の人口は15万人余りで、県内で3番目に多い数です。市の中央には千曲川が流れ、南北に美ヶ原と菅平の高原がある自然豊かなまちです。市内は降水量が少なく日照時間が長いため、災害が少なく、穏やかな気候で住みやすいといわれています。
また、信州屈指の歴史を誇る別所温泉や寺社などの文化遺産が多数あり、六文銭の旗印で有名な戦国武将•真田昌幸によって築かれた上田城を有します。
北陸新幹線の上田駅があるため東京へのアクセスもよく、首都圏からの移住者は増加傾向で、テレワーク移住も可能です。
移住定住サポートも充実し、登録件数が多い空き家バンクや各種補助金、子育て支援、移住セミナーや移住相談を行なっています。
今回は、上田市役所の移住交流推進課と住宅政策課、子育て・子育ち支援課の担当者にお話を伺いました。
(上田市のキャラクター「真田パパ丸」は、
上田城を築城した天下の名将•真田昌幸(雪村の父)がモデル)
はじめに、近年の移住者の傾向をお伺いできますか?
移住交流推進課 R6上半期の傾向ですが、他県及び首都圏からの移住者は増加傾向です。転入者の内訳として子育て世代が8割以上のため、家族移住が増えている印象です。
テレワークの移住者も増えているとのことですが、要因はありますか?
移住交流推進課 コロナ禍を経てテレワークを認める企業が増えるとともに、二地域居住などの地方への移動を国も推奨していることが要因ではないでしょうか。
移住者にとって上田市の魅力はどのようなところですか?
移住交流推進課 すぐそこには自然、少し足を延ばせば街中で、ちょうどいい暮らしを送れます。上田城跡公園の桜や紅葉は人気スポットでもありますし、景勝地として観光スポットにもなっている美ヶ原高原ではトレッキングやハイキングも楽しめます。
冬は菅平高原スノーリゾートや番所ケ原スキー場でスキー•スノーボードなどを満喫できます。
また市内には歴史のある名湯•別所温泉や鹿教湯温泉もあります。
(上田城跡公園の桜/鹿教湯温泉の氷灯ろう夢祈願/
根子岳から撮影した菅平高原スノーリゾート)
県外へのアクセスもよく、東京へは北陸新幹線(長野経由)の上田駅があるので約1時間30分、車なら上田菅平I.Cを使い関越自動車道で約2時間40分とアクセスも非常に良いです。
(上田市のデータ)
上田市の気候について教えてください
移住交流推進課 昼夜・冬夏の寒暖差が大きい内陸性気候で、晴天率が高く年間降水量は約900mmです。積雪も山間部以外では15㎝を超えることは年に数回ほどです。少雨地帯ですが、大小の河川があるため水不足にはなりません。
(菅平高原の入口にある、高さ15m、幅10mの「唐沢の滝」。
新緑、紅葉の季節は多くの人が訪れる)
実際に移住された方のお声はいかがですか?
移住交流推進課 令和6年6月に実施した移住者交流会(移住して5年以内の方を対象。32名参加)の聞き取りでは、「自然が良い」「公園が充実している」「都心から近い」「ちょうどよい」などプラスの意見が多かったです。
(北陸新幹線の上田駅/美ヶ原高原)
空き家バンクは常時、何件ほど掲載されていますか?
住宅政策課 5つの地域に分けて50件ほど登録されていて、県内では登録数が多いと思います。特に農地付き空き家や古民家、平屋建てなどが人気です。価格が安い物件は200万円(築昭和58年の2階建て4DK※令和7年1月現在)〜登録されています。
(信州うえだ空き家バンクhttps://www.city.ueda.nagano.jp/akiyabank/search.php)
空き家バンクに関する補助金はどのようなものがありますか?
住宅政策課 空き家バンク掲載物件を買ってそこに移住される方は、その際にかかった引越費用・改修費用の半額について、20万円を上限額として補助しています。また、移住される方が県外の場合は上限額が50万円に引き上げられます。
他に移住者が利用できる補助金などはありますか?
移住交流推進課 UIJターン就業・創業移住支援事業補助金(県内ほとんどの自治体が実施)があります。居住要件等ありますが、単身で60万円、2人以上世帯で100万円、18歳未満の帯同者1人につき100万円の補助になります。令和5年度は17世帯、42人の利用がありました。
近年は移住者も参加できる婚活イベントをされていますが、過去にどのようなものがありましたか?
移住交流推進課 39歳以下の方が参加できるセミナーは、毎年、年に4回行なっていて「女性向け身だしなみ&婚活メイクレッスン講座」や「男性向け身だしなみ&ヘアスタイル講座」「男性向け婚活セミナー」、「女性向け婚活セミナー」、「婚活交流会」を開催しました。
40歳以上の方が参加できる「婚活交流会」は年1回行なっています。
また、「親のための婚活セミナー」と「結婚相談員向けセミナー」は年にそれぞれ1回開催していますし、上田市LINE結婚相談は随時、行なっています。
子育て支援についてはいかがですか?
子育て・子育ち支援課 上田市内には子育て支援センター「子育てひろば」が13カ所あり、「庭で遊べる」「ミシンコーナーがある」「広い遊戯室がある」など、特徴もさまざまです。親子で自由に遊んだり、親同士の情報交換、子育てに関する相談などをすることができます。
(子育て支援センター)
また、上田市独自の制度として、出産祝金を支給しています。これは新たな命に対する市からのお祝いの意味とともに、魅力ある都市として、子育て世代から選ばれるまちにつなげることを目的として、第一子10,000円、第二子30,000円、第三子50,000円を支給するものです。
他にも、子育て講座や教室、保育料の軽減拡充や医療費の助成制度の拡充など、子育て世帯に対するさまざまな支援を行っています。詳しくは子育て情報をまとめた「上田市子育て応援ハンドブック」をご覧ください。
https://www.city.ueda.nagano.jp/soshiki/kosodate-k/3997.html
最後に、移住相談の体制はいかがですか?
移住交流推進課 令和6年12月1日現在は、移住交流推進課職員5名体制で、窓口対応などをしています。ただ、県外などで実施するセミナーや相談会に参加する際は、関係各課(住宅政策課、地域雇用推進課、農業政策課等)や民間事業者(長野県宅地建物取引業協会上田支部、シードジャパン(株))と協力しています。
(「銀座NAGANO」で開催された移住セミナー)
■写真、地図すべて:上田市役所提供
※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。
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