木曽町へ移住をお考えの方へ移住先市町村の話題
update : 2024.10.25
(木曽郡の位置)
長野県の南西部に位置する「木曽郡」は、木曽町・上松町・南木曽町・木祖村・王滝村・大桑村の6町村で構成され、土地の約9割を森林が占める、自然豊かな地域です。
木曽町の人口は令和6年9月現在で約9,800人余り。かつて中山道の要だった木曽郡の中心地・木曽福島町と日義村、三岳村、開田村が合併して2005(平成17)年に誕生し、現在、木曽町は大きくこの4地区で形成されています。
地形は、西に木曽御嶽山、東に中央アルプス木曽駒ケ岳がそびえ、町の中央に木曽川が流れ、その流域に沿って国道19号とJR中央本線(中央西線)が走っています。
気候は、夏と冬、昼と夜の寒暖の差が大きい内陸性気候で、四季折々の美しい自然の中で暮らすことができます。
移住定住支援については、空き家バンク制度、各種補助金、移住相談に加え、近年は子育て支援がより充実し移住者が増加傾向です。
今回は木曽町役場町民課の小林さんにお話を伺いました。
(木曽町のゆるキャラたち。左から、日義地区の「(巴御前をモデルにした)巴ちゃん」と「(木曽義仲をモデルにした)義仲くん」、開田高原の「(木曽馬をモチーフにした)木曽っ子」、木曽福島地区の(福島関所門をイメージした)「福ちゃん」と妹の「しまちゃん」、三岳地区の「(特産•梅をもとにした)うめみちゃん」)
はじめに、近年の移住者の傾向について教えてください
小林さん 令和3年度までの移住者数は年間15名ほどでしたが、令和4年度は45名、令和5年度は73名と増加しています。
近年は20・30代の若年層の移住者が多く、子育て世帯の移住も増加しています。
地域別に見ますと県内他市町村からの移住が半数ほどで、その他は関東圏、中部圏が多数を占めています。
移住者が増えている要因はいかがですか?
小林さん 移住者の住まいの確保のため、木曽町空き家バンクの登録件数の増加に向けた取り組みを行ってきたことにより、移住者を受け入れやすくなったことが要因の一つだと思います。
また、「3歳以上児保育料無料」「高校卒業時まで医療費無料」などの従来から行っている子育て支援施策に加えて、こども園移住体験ツアーの実施や、「木曽おもちゃ美術館」といった子育て環境が整備されたことにより、若年層の移住につながっていると思います。
移住者にとって、木曽町の魅力はどのようなところですか?
小林さん 山々に囲まれた自然豊かな環境でのびのびと暮らすことができるほか、歴史ある風情を感じる町並みやさまざまな文化が存在し、地域密着の温かいコミュニティーが木曽町の魅力です。
(徳音寺の桜)
(木曽馬の里から見える御嶽山)
(御嶽山の紅葉)
(木曽町の冬のイベント「木曽ふくしま雪灯りの散歩道」)
また、木曽福島駅から東京•新宿行の高速バスが運行されているほか、特急列車で、約1時間30分で名古屋市に行くことができるなど、都市部へのアクセスも比較的良好です。
子育て支援にはどのようなものがありますか?
小林さん 先程と重なりますが「3歳以上児保育料無料」「高校卒業時まで医療費無料」が挙げられます。
また、令和4年度に開館した「木曽おもちゃ美術館」は、木のおもちゃを手にとって遊べる体験型の木育施設で、連日、多くの子育て世帯にご利用いただいています。木のおもちゃの多くは木曽産材を使用して作られており、来館者が楽しみながら木曽地域の木の魅力や温もりを体感いただけるようになっています。
(木曽おもちゃ美術館。
木曽の特産品を味わえるカフェや、おもちゃの販売をするミュージアムショップも入る)
移住促進について、町の情報発信はどのようなものがありますか?
小林さん 「note」を活用した、「木曽町暮らしのnote」で主に情報発信を行っています。「木曽町暮らしのnote」では、観光・イベント情報のほか、移住者の「暮らし」に焦点を当て、木曽町のヒト・コト・モノなどを紹介しています。
木曽町での生活がイメージできると思いますので、ぜひ以下のリンクからご覧ください。
https://kiso-town.note.jp/
こども園移住体験ツアーはどのような内容ですか?
小林さん 「こども園保育」、「リモートワーク」、「各種体験」を組み合わせた子育て世帯向けの完全オーダーメイドの移住体験ツアーとなっています。
お子さまを「こども園」に預けながら、観光やコワーキング施設でリモートワークをして、自然豊かな田舎での子育てを体験することができ、ご希望に沿って自由な日程のツアーを組むことができます。
参加者からは「ワーケーションしている間は、子どもを『こども園』に預けられ、先生のケアも良かった」「地元のおいしい料理を食べたり、温泉に入ったり、家族でかけがえのない良い時間を経験させていただいた」とのお声をいただいています。
ご興味がありましたら、木曽おんたけ観光局までお問い合わせください。
https://kisodani-trail.com/tour/kodomoen/
(開田高原のトウモロコシ/木曽名物のすんきそば)
『信州やまほいく』は、具体的にどのような保育になりますか?
小林さん 屋外での遊びや運動を中心にさまざまな体験を深め、知力と体力も同時に高めることができるとされる、全国的に注目を集める新しいスタイルの保育・幼児教育です。長野県では、2015年より「信州型自然保育認定制度(信州やまほいく)」をスタートし、木曽町では「開田こども園」が認定を受けています。
(「開田こども園」での山ほいく)
「開田こども園」では、広い園庭や自然環境を生かした多様な遊びのほか、郷土食作り体験、日本古来の在来馬「木曽馬」との触れ合いなどを通して、子どもたちから「やりたい」「もっとやりたい」という湧き上がる気持ちを大切にしながら子どもの成長を支えています。
(木曽馬と触れ合う「開田こども園」の園児)
家探しのサポートはありますか?
小林さん 町で「木曽町空き家バンク」を運営していて、空き家所有者から売りたい、貸したい物件を登録して、買いたい、借りたい方向けに木曽町公式サイトで物件紹介をしています。
https://www.town-kiso.com/kurashi/sumai/akiya/
また、町営住宅に入居することもできますので、住まいをお探しの方は木曽町役場へお問い合わせください。
(お問い合わせ)木曽町役場町民課住宅係 電話0264-22-4281
空き家バンクはどのような物件が人気ですか?
小林さん 木曽町は大きく4地域に分かれており、移住後のライフスタイルによって選ばれるエリアが異なります。
買い物など、利便性を重視される方は、市街地に近い木曽福島・日義エリア、自然の中での暮らしをしてみたい方は、開田・三岳エリアの空き家を探されています。
(木曽福島地区の木曽川と本町通りに挟まれた商店街の一角には、
全国的にも珍しく、貴重な「崖家造り」が並ぶ)
空き家バンクに関する補助金はどのようなものがありますか?
小林さん 購入費用補助の「定住促進補助金」と改修費用補助の「空き家活用事業補助金」があります。
「定住促進補助金」は、45歳未満の方が200万円以上の住宅を購入した際に、最大80万円を支給しています。
「空き家活用事業補助金」は、木曽町空き家バンクの物件を購入された方に対し、最大80万円を支給しています。
さらに、移住者の方には20万円の加算要件があり、より手厚く補助しています。
他に移住者が使える補助金はどのようなものがありますか?
小林さん 国・長野県と共同で行っている「木曽町UIJターン就業・創業移住支援金」があります。
また、学生のUIJターンを促進するため、「木曽町大学生等関係人口推進補助金」を令和6年度に新設し、木曽地域の就職活動を支援しています。
実際に移住された方のお声はどのようなものがありますか?
小林さん 令和5年度に木曽町移住ハンドブックの更新を行った際に、センパイ移住者へ聞き取りを行い、回答いただいた内容を木曽町移住ハンドブック「山と暮らす手帳」にも掲載していますが、「結婚を機に移住しました。最初は『何も無い』と思っていましたが、今では家庭菜園をしたり、ヤギや鶏を飼ったりと、自然豊かな環境を満喫しています」
「春は新緑を見ながら山菜採り、夏は清流で川遊び、秋の紅葉ときのこ鍋、冬は雪山でスキーやスノーボード、四季の移り変わりを楽しめます」などの声があり、詳細は以下のリンクよりご覧いただけます。
https://life-kiso.com/topics/20240419/iju_handbook-2
最後に移住相談体制ついて教えてください
小林さん 木曽町役場町民課が担当窓口となっているほか、木曽町移住サポートセンターがあります。また、木曽広域連合地域振興課にお問い合わせいただいても結構です。
移住サポートセンターでは、移住相談の他、地域案内、住宅探しなどをワンストップでサポートしています。移住後の困りごと相談や地域への紹介なども支援していて、移住前後で、スムーズに町になじめるようお手伝いしています。
(移住フェアに参加した時の様子)
木曽町役場町民課 電話0264-22-4281
木曽広域連合地域振興課 電話0264-23-1050
木曽町移住サポートセンター 電話0264-24-0216
■写真、地図全て木曽町役場提供
※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。
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