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諏訪圏での住まい探し住居探しのポイント

update : 2018.05.22

写真:岡谷市役所提供(諏訪湖を中央に囲む、諏訪・岡谷エリア)

健康長寿や幸福度ランキングから、訪れるだけでなく住んでみたいという人が増えている信州。諏訪圏は、高速道路のジャンクションもあり、都内や関西方面からの交通の便も良く、南アルプスをはじめ八ヶ岳にも遠くなく山岳愛好家にも人気のエリアです。

インタビューは、岡谷市で、長年、不動産業を営んでいる安江社長(安江不動産代表/県宅建協会 情報提供委員/諏訪支部 情報提供委員長)に不動産選びのポイントについて伺いました。

長野県宅建協会情報提供委員会では、主に、移住促進と空き家対策の事業を積極的に行っています。

移住希望の方はどのように物件探しを進めれば良いでしょうか?

まずは、賃貸で住んでみて、そのエリアの雰囲気や暮らしやすさ・不便な点などをよく知ってから、住まいを購入することを推奨しています。

不動産を購入することは、長年地元にお住いの方でも慎重になります。購入するとなると移住するハードルが更に高くなり、移住に踏み込みにくくなります。

賃貸であれば、もし、失敗しても・・という不安が少なくなり、移住しやすくなります。購入とは異なり、容易に引っ越しすることもできます。

その地域が気にいっていれば、賃貸に住みながら、地元の不動産業者に足を運び、住まいを探していくことが最善です。

不動産屋さんに行く前に事前準備はありますか?

1.インターネットでGoogleのストリートビュー(ユーザーが実際に道を歩いているかのように周りの景色を見渡せる地図機能)などを使い駅の近くや町の様子、主要道路の周りを見ることをおすすめしています

都心に比べ、地方は駅前でも商店が少なかったり、コンビニも多くありません。駅から少し離れたエリアに商店があり、栄えている場合もあります。ですので、下調べはネットで住環境を検索してもらいたいと思います。

2.長野県宅建協会の物件検索サイト『住ーむず』をフルに活用しどんな物件があるか、相場など調べておくと良いと思います

参考ですが、大手サイトと異なり、地域によってはローカルサイトもあります。

例えば、諏訪地域(岡谷・下諏訪・諏訪)ですと、単身者向けの1Kで3万~4万円前後、2DK(築15年前後)で5万〜5万5000円前後、3DK(築15年前後)で6万円前後です。時々、田舎だから、どこでも4万円以内で貸家を借りられると思っている方もおりますが、地域によっては安い物件もありますが、仕事・利便性・交通などが整った地域では、現実的に厳しいです。と言ったこともありますので、希望エリアの相場を事前に確認する必要があります。

移住者の傾向として、諏訪地域では「3DK・貸家・4万〜5万円」で探される方が多いと思われます。

3.都内などで開催されている移住者セミナーに行き、不動産屋さんと知り合う

移住セミナーなどで不動産屋さんに知り合っておくのも大事です。仮にそのセミナーの不動産屋さんが移住希望のエリアの方ではなくても、不動産屋さんのネットワークで、希望のエリアの不動産屋さんを紹介していただけます。

不動産屋さんに行きづらいという方もいらっしゃいますが、セミナーなどで知り合いになっておけば、その後の物件探しがスムーズになるケースが多いです。また、移住セミナーではゆっくりと時間をかけて相談もできるので、普段は聞けないような話も聞けたりするのではないでしょうか。

実際に不動産屋さんに伺う際の物件探しのポイントは?

まずは、賃貸で探すのが良いと思います。必ず、予約をしてから行くのが良いです。物件案内などで留守の場合もありますので、予約をおすすめします。具体的には、

1.毎月掛かるトータルの諸費用を気にする

賃料以外に別途で掛かるお金を確認することが大切です。共益費や駐車場代(1台目は無料でも2台目は有料など。岡谷市の駐車場代は3,000円程)など、また町内会費(区費衛生費)は地域によって違います。諏訪地域でも年間で1~2万円位、違う地区もあります。

また、テレビの契約ですが諏訪地域(諏訪市、岡谷市)はLCVというケーブルテレビ会社と契約(月2,400円ほど)する方が多いです。賃料以外の費用は物件資料にも細かく記載されていますので、毎月掛かるトータルの諸費用を意識しましょう。

アパートチラシ
※チラシの右側に記載されるような
毎月掛かる家賃以外の諸費用も参考に選ぶ
※クリックするとPDFが開きます

2.築年数ではなく、物件内の状態に注目する
例えば写真などで物件を見て外観が古そうでも、室内を綺麗にリフォームしてある物件もあります。壁だったり、キッチンだったり、ユニットバスだったりと。実際に物件を案内していただく際は、外観より室内の状態をチェックしましょう。

 写真:安江不動産提供

3.テレビや家電の配置など、生活をイメージして物件の間取り図を見る

テレビ端子の位置がどの部屋にあるか?(例えば3DKの間取りならどの部屋にテレビ端子があるのか、また3DKでもテレビ端子が一つしかない物件もある)コンセントの位置はどこか?洗濯機のスペースはどこか?冷蔵庫はどこに置けそうか?設置場所の幅・奥行は?ドラム式が設置できるか?などを確認しておくと引っ越した際にスムーズにいきます。

そうして、賃貸で数年間住んでみて、そのエリアが気に入ったら物件購入の段階になるかと思います。

物件の購入について

物件購入には「土地を購入して新築を建てるケース」と「中古住宅を購入するケース」があります。

土地を購入して家を建てるケースでは住宅ローンを組めるかがまずポイントになります。

また、傾向としては中古住宅を探される方のほうが多いです。最近は安めの中古住宅も多いですが、手入れをしてあるリフォーム済みの物件は少ないです。そこで中古住宅を探す際は、リフォームやリノベーションの予算は別に考えておく必要があります。

中古住宅を購入する際のポイントは

1.築年数を見る

中古住宅は安く買えるイメージがありますが、物件によっては考えていたよりもリフォームが必要になり、新築より高くなるケースもあります。

ですので、リフォームがされているか確認することも大事です。全てが新品じゃないにしても、売り主がリフォームしてある物件は(白アリ保証等)築年数が古くても、手をかけずに住めるので、安くても全くリフォームをしていない中古物件と安易に金額だけでは比較できません。

また、瑕疵担保責任がついている物件(不動産屋さんが売り主の場合)でも期限は2年です。特に古い中古住宅は良く見極めるのが大事ですので、新築よりも慎重に選びましょう。

2.金額ではなく、場所、エリアで決める

例えば、子どもの学校の近くが良いのか、病院の近くが良いのか。また、そのエリアに住んでみないと分からない事情もあります。賃貸でもお話ししましたが、住民税とは別にそれぞれの地区によって「町内会費や区費衛生費」が掛かります。また特殊な例ですが、諏訪市の上諏訪エリアで言えば、希望にもよりますが各家でも温泉をひけるので、その加入金で20万円前後掛かります。

ですので、購入の際は場所やエリアで決めることが大切です。

 

最後に、『住ーむず』、『楽園信州空き家バンク』などの移住者向けウェブサイトを見て理想の移住ライフをイメージしましょう。

不動産屋さんでもそれぞれ、ネットへの物件掲載の仕方が違うので、『地元のローカルサイト』なども含めて、不動産情報サイトは見たほうが良いと思います。

長野県最大の不動産ネットワークである長野県宅建協会が運営している『住ーむず』では、空き家バンク(貸家情報はあるがアパート情報はない)情報も、アパートやマンションなどの賃貸物件から土地や中古住宅などの売買物件まで色々な物件が見れますし、移住に関する長野県内の各市町村情報や移住者支援策、移住者の体験談など、このサイトならではの情報もありますので活用していただければと思います。

※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。


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