上田エリアでの住居さがし住居探しのポイント
update : 2019.07.24
写真:上田市デジタルフォトコンテスト作品より提供(上田城)
上田市は上田市・丸子町・真田町・武石村が新設合併して誕生した長野県第3の都市と呼ばれ、長野県東部の中核都市でもあります。北陸新幹線の上田駅があるので都内へは最短82分でアクセス可能です。さらに上信越自動車道・上田菅平ICもあるので交通的に、とても便利なエリアになっています。
また、全国的にも高い晴天率で過ごしやすい気候です。
近年は大河ドラマで放映され、さらに人気の高まる上田城も有しています。
今回は、上田市の不動産・賃貸管理業、株式会社五大の齊藤社長に住居探しのポイントを伺いました。
宅建協会上田支部理事兼情報提供委員長も務める齊藤社長
上田エリアの不動産市場の動きはいかがですか?
齊藤社長 最近は、ばたばたと物件が動いている状況です。というのも昔に比べ、住宅ローンが比較的通りやすい状況にあるからです。金利も最低水準で、なかには自己資金0で建てる方もいらっしゃるそうです。昔ですと、総額の2割り〜3割りは現金が必要でしたから。
また、終活のようなかたちでシニアのお客様で、ご自分が健康なうちに空き家空き地を売りたいという方が増えています。ですので、毎日のようにお問い合わせがあり、物件は増えていくと思います。
移住者にとって上田市はどんなエリアですか?
齊藤社長 上田エリアは物件も多いですし、移住しやすいエリアだと思います。新幹線があり高速道路もあるので、都内へのアクセスも良く、車があればとても移動に便利なエリアです。
上田市のご紹介 画像をクリックすると、PDFへリンクします。
上田市役所提供(上田市の地図とデータ。北陸新幹線(長野経由))
また、上田市は晴天率が全国でも3位以内に入るエリアで、雨や雪が少ないという気候的な住みやすさもあると思います。お客様の中にも北陸から移住された方は「北陸は曇っている時期が多く、上田市は本当に晴れていて住みやすい」とおっしゃっています。
転勤で上田に来られて住みやすさを感じ、そのまま移住されるケースも多いです。「転勤で全国に住んだが上田はちょうど良い。生活する上では何も困らないし物価も比較的安い」ということで移住を決めたお客様もいらっしゃいました。
物件や土地選びで重視されることはありますか?
齊藤社長 希望を良くリサーチさせていただく中で、上田エリアでお探しの皆さんがおっしゃるのは、買い物が便利でスーパーが近いエリアを一番希望されます。上田でも車で何十分も行かないと、大きなスーパーが無いエリアもあります。コンビニは多いんですが。鉄道については絶対ではないような気がします。ただ、駅やバス停が近い場所を希望される方もいらっしゃいます。
お若い現役世代の方は、お仕事も重要ですが、お子様の通学区、学校までの環境や距離を気にされますね。小学校に上がるタイミングに重点を置いている方が多いです。
長野県内で住みたいエリアが決まってない方には、移住相談会でも必ずお伝えするんですが、何度か足を運んでエリアはご自分で是非、車で色々と回っていただいて、感性というか感覚で決められた方が良いですね。
そして、いきなり買うのではなく、宿泊体験や賃貸で仮住まいをしていただいて、じっくり探されることをお勧めします。
中古住宅を購入する際のポイントはありますか?
齊藤社長 中古住宅は住宅診断(ホームインスペクション)を利用することをお勧めしています。専門の住宅診断士等に見てもらって、状態の良くない部分を把握して買われる、というのも一つのポイントです。
費用は(基本的な調査で)5万円〜7万円くらいかかりますが、不安な部分がある方は住宅診断をされることで、事前にリフォームするべき内容も把握できますし、その中古住宅の建物についての費用が高いのか、お買い得なのかも分かります。県外の方で住宅診断士の事など分からない場合は、不動産業者に紹介してもらうのも方法です。
長野県では住宅診断の一部補助もあります。
まれに古民家を欲しいという人もいらっしゃいますが、築100年くらいの物件は少ないですね。築40年〜50年の物件がほとんどだと思います。
写真:株式会社五大提供(写真上、上田市蒼久保の中古住宅(築35年)。写真下、上田市常入一丁目の中古住宅(築50年))
土地の選び方のポイントはいかがですか?
齊藤社長 敷地の形状はもちろんですが、毎日使う接道に面している間口の幅によって敷地の価値は大きく変わってきます。毎日使う道路であるからこそ、ストレスのできるだけ無い、間口の広い敷地を見つけられれば最高だと思います。車社会ですので。
特に上田は城下町というか都市計画の進み具合もありますが、道が狭い所が多いです。中古住宅付きの土地も一緒ですが、それが土地選びのポイントだと思います。後々転売をするにしても、多大な影響があると思います。我々も分譲をやる場合は道路で苦労をします。
写真:株式会社五大提供(間口の広い分譲地。写真上、上田市古里。写真下、上田市国分)
賃貸の選び方はいかがですか?
齊藤社長 上田エリアの賃貸は色々と多いですね。メーカー系の物件も多いですし、一戸建てにあるようなフル設備の物件も最近はあります。二階建ての木造や軽量鉄骨のアパートでも、宅配BOXやオートロック、お風呂の追い炊き機能は当たり前ですが、お風呂にテレビが付いている物件もあります。一人暮らしの1LDKでも、一坪のユニットバスが付いているとか、とても贅沢ですね。
写真:株式会社五大提供(上田市中央、設備の良い上田エリア初のガレージ付き賃貸物件)
ただ、賃貸でも高層マンションは少ないですね。売買用の中古マンションも、新しい新築マンションが不足しているので、相場も高い傾向です。高さ制限が厳しくなったためかもしれませんね。
ネット掲載しない物件もありますか?
齊藤社長 オーナー様から売買物件の販売依頼が集中すると、掲載に間に合わないケースや、情報を出そうと思っていたら、たまたま興味のあるお客さんがいて、情報を出さないで水面下で進むケースもあります。もったいぶって掲載しないケースもあるかもしれません。やっぱり一度、電話だけではなく、不動産店に訪ねるのが良いかもしれません。
どのように不動産業者選びをすれば良いですか?
齊藤社長 一つの目安として、不動産業者の免許番号の()内の数字が更新回数になりますので、数字が大きい程、長く営業している不動産業者という選び方もあります。知事免許か大臣免許になりますが、5年に一度の更新になります。不動産店の店舗内に掲げられている宅地建物取引業者票に記載されています。ほかにもネット等、HPでも確認できると思います。
ですので、無免許ではなく免許番号がちゃんと表示されているか、確認していただくのが良いと思います。
あとは都内(大阪や名古屋でも開催される)の銀座NAGANOやふるさと回帰支援センターで開催される、移住者向けの相談会でも不動産業者と知り合えます。私も相談会で知り合った方が上田へ定住になり、物件探しのお手伝いをさせていただくこともあります。
最後に、空き家バンクはいかがですか?
齊藤社長 県内では、上田市の空き家バンクの登録件数が一番多いようです。ネットにも掲載されていますので、気になる物件があれば上田市に連絡していただいて、そこから担当当番の不動産業者に連絡が入って案内になります。
また、宅建協会上田支部は上田市商工会議所さんとも提携をしていますので、上田市中心市街地の空き店舗での開業をお考えの方へ、物件紹介もさせていただいています。
※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。
信州に住もう 月別アーカイブ
- 2024年10月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年5月
- 2024年3月
- 2024年1月
- 2023年11月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年3月
- 2023年1月
- 2022年11月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年11月
- 2021年9月
- 2021年7月
- 2021年5月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年11月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年6月
- 2020年3月
- 2020年1月
- 2019年11月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年1月
- 2017年10月
- 2017年8月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2016年12月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年9月