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住まい・仕事探しのプロが教える 信州暮らしと就職相談会イベントレポート

update : 2018.03.16

2018年2月24日(土)有楽町・交通会館8階にあるふるさと回帰支援センターにて「住まい・仕事探しのプロが教える 信州暮らしと就職相談会」が開催されました。今回のセミナーは一般社団法人宅地建物取引業協会・長野県が主催したセミナーで、長野県各地の住まいのプロが集結したものとなりました。

長野県の移住事業の紹介

楽園信州・移住推進室の高野さんから長野県の紹介がありました。

長野県は77の市町村があり、地域の特徴も様々で多様な暮らし方が無限大に広がるため、移住をしてどんな生活がしたいかをじっくりと考えてほしいと話されました。

また、今後開催される移住セミナーが多数あり、参加者の方々が配布されたチラシを熱心に見ておられました。

長野県の職探し

ジョブカフェ信州の清水さんから、ジョブカフェについての説明がありました。ジョブカフェは44歳までの求職者が利用できます。求人情報検索、履歴書の検索や面接対策などをワンストップで行うことができます。長野県内には松本、長野、上田の3ヶ所にあり、いずれも駅からのアクセスがよい場所にあります。また、銀座NAGANOにもサテライトがあるので、インターネットでは探しきれない長野県の就職情報を手に入れることができます。

続いて、長野県労働局(ハローワーク)中澤さんから長野県内の求人状況の説明です。

平成29年12月現在で長野県の有効求人倍率は全国9位の1.74倍(全国は1.59倍)となっており、人材不足という状態です。新規求人数が多い産業は、サービス業(派遣等を含む)、製造業、医療・福祉、卸売・小売業となっています。長野県内の地域別有効求人倍率は、北信が1.85倍、東信が1.79倍、中信が1.66倍、南信が1.73倍と、全ての地域で前年の同月を上回る求人数となっています。地域に特色があり、北信地域は製造業が若干少なめ、中・南信は製造業が多めとなっているそうです。

銀座NAGANO内にある長野県移住・交流センターに、ハローワークの職員が常駐しています。長野県の企業情報が聞けたり、就職相談やインターネット端末での求人検索ができたりしますので、移住を検討されている方は一度お越しいただきたいと思います。

長野県の物件探し 住まい探しのポイント

長野県内の宅建業者の約80%が宅建協会(宅地建物取引業協会)会員となっています。宅建協会では、県の委託業務として楽園信州事業に参加協力をしています。「楽園信州空き家バンク」と「信州に住ーむず」という2つのサイトを運営し、県・市町村・宅建業者の物件、補助金等の情報や物件検索サイト、田舎暮らし情報を発信しています。「楽園信州空き家バンク」は無料会員登録が必要ですが、様々な情報が掲載されていますので、一度ご覧ください。

プロが教える物件探しの4つのポイント

  1. 物件の見えない価値を探ろう!
  2. ネット掲載されている物件が全てではないと知ろう!
  3. 不動産を買うということは「環境を買う」こと!
  4. 住まいのある市町村が必ずしも生活・就業先とは限らない!

先輩移住者のおはなし

考山大成(たかやま たいせい)さん

東京都練馬区出身で長野県上田市に移住して約14年経ちました。親の介護がきっかけとなり、親戚が住む上田市に移住されました。計画していたわけではなかったのですが、上田にはよく遊びにきて知った場所で、スキーなどのウィンタースポーツや山が好きだったので思い切って移住を決めました。

就職に関しては、長年勤めた不動産業がいいと考えていました。多少苦労するだろうと思っていましたが、やはりすんなりと再就職先を見つけることはできませんでした。大手不動産会社だと転勤で東京に戻ってしまっては意味がないと考えていたので、ずっと働けるように地元の不動産会社に的をしぼって就職活動をしました。希望職にこだわると難しいのかもしれませんが、妥協できない点にはこだわった方がいいと思います。

移住した当初は友人もいなかったので、同年代が集まる青年部に入りました。お祭りやボランティア活動に参加して、地域とのつながりを楽しんでいます。こういった人とのつながりから仕事の依頼が舞い込む場合もありますので、参加してみるのも面白いのではないでしょうか。

現在の住まいは賃貸ですが、4SDKの一軒家で家賃が60,000円です。これは東京では絶対に住むことができない物件ではないかと思います。地方だからこその醍醐味かもしれません。上田に移住してから、東京ではやらなかった家庭菜園や漬物づくりにチャレンジしています。移住したことで色々なことにチャレンジできるチャンスが手に入りました。

移住は人生の中で大きな決断になると思います。まず賃貸物件でその土地をよく知ってから考えるというのも選択肢のひとつとしていいのではないかと思います。自分の足で実際に見てみると、良いところも悪いところも肌で感じることができるので、移住へのイメージがより確かになってくると思います。

来場者の声

初参加のセミナーでしたが、無料なのに内容が充実していることにとても驚きました。今まで色々な場所で生活してきました。長野県は、他地方への観光で通過したことがあって、関東圏からの移住地として遠すぎないちょうどいい場所だと思っています。まだはっきりとした移住計画などをたてていないので、個別相談会でいろいろな方からお話を聞いて、じっくりと進めていきたいと思います。

取材を終えて

今回は物件探しのプロである宅建協会によるセミナーでした。地元をよく知る不動産のプロであるからこそできる移住を考える方々への一歩踏み込んだアドバイスを聞くことができました。

移住を考える際に重要となる「住まい」と「仕事」の現場の声を聞き、よりリアルな移住計画が進んだのではないかと思いました。

※記事の内容は取材時のものです。最新の詳細については市町村や取材元にご確認ください。


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