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阿智村移住体験談 櫻井様
update : 2017.12.28
阿智村清内路(旧清内路村)は、下伊那郡西部にあります。約600人の方々が暮らしており、森林に囲まれた自然豊かな地域です。平成21年に阿智村と合併しました。清内路は移住モデル地区として長野県から認定されている地区です。移住についての取り組みを阿智村役場清内路振興室の櫻井佑介様とUターンされた櫻井真紀様にお話を伺いました。
長野県移住モデル地区に認定されていますが、清内路の移住についての取り組みを教えてください。
旧清内路村で移住・空き家活用の取り組みとして平成18年から空き家データベースを作り始めました。これは、長野県内でも比較的早い時期からの取り組みです。これが平成28年に移住モデル地区として認定された理由だと思います。
地元の有志により「空き家調査隊」(現:清内路空き家の会)が発足し、空き家の調査、家屋の片付け、案内を行っています。現在、10名の方々が活動をしています。清内路はボランティア精神が強い地域で、清内路空き家の会もボランティアで活動をしています。
清内路の空き家の状況はどのようになっていますか。
現時点で73戸の空き家があります。空き家紹介のホームページを整備しているので、そこでどんな物件なのかを見ることができます。
清内路田舎暮らし情報 http://inaka.seinaiji.jp/index.html
空き家物件の中でも定住家屋として売買や賃貸された件数が16戸あり、小さい地区の中での空き家活用率としては高い方だと思います。
移住されてきた方々はどこの地域からが多いですか。
関東などの首都圏から関西までの地域からが多いと思います。
移住されてきた方から「清内路に移住を決めたのは人がよかったから」というお話をよく聞きます。
また、今まで地域おこし協力隊で清内路地区に来ていた方4人が、地元の方とご結婚されました。阿智村全体としては7名の協力隊が結婚し、定住しています。
仕事はどのように見つければいいのでしょうか。
この地区は飯田市などの周辺市町村で仕事をする方がほとんどです。飯田市は車で20分程度の距離で大きな渋滞もないので、ストレスなく通勤ができると思います。移住された方はパン屋さんなどの自営をされている方もいらっしゃいます。
櫻井さんはUターンされたそうですが、その理由を教えてください。
清内路は花火が有名で、小さい頃から大人が本気で花火に携わっている姿を見てきました。小学校2年生の時に授業で花火について学習した事で「私は大きくなったら花火をやるんだ」と心に決めていました。
実家がある清内路に帰ってくるというのは、私の中では自然の流れでした。
Uターンをされる方が多いのはどういった事が考えられますか。
進学などで外に出ても、花火に携わっていることで地域とのつながりがある事が大きいと思います。青年会で役割があるので自分の居場所があり、若い世代が地域でやれる事があるので、戻ってきやすいという地域の特色があると思います。
移住をされた方も、地域での役割を任せられる事が多いので、地域との関わりからやりがいを見いだせるのではないでしょうか。
最後に移住を希望される方にはどのようなアドバイスをお願いします。
清内路に移住を希望される方には、インターネットなどの写真だけで判断せずに、実際に清内路に来て、ご自分の目でどんな地域なのかを確認していただくようにお話しています。地元の方々と色々な話をして、ご自分が思い描く生活ができるかどうかを肌で感じてもらいたいと思います。
取材を終えて
清内路は地域の伝統を守るためにボランティア団体が多いそうです。今は全国でも清内路にしかない「清内路かぼちゃ」などの伝統野菜や、「信州の名水・秘水」に選ばれた一番清水、長野オリンピックの閉会式のフィナーレを飾った奉納花火などを地域の宝として後世に残していこうという強い思いを感じることができました。この地域を愛する方々こそが清内路地区の大きな魅力なのでしょう。