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飯島町移住体験談 西原様

update : 2024.11.26

(飯島町で物件を購入し、改修した西原さん宅)

飯島町では若者世代の定住を目的とした住宅の改修にあたり補助金を交付しています。2023年度に補助金を活用したケースは61件で、改修箇所として申請が多いのは、外壁塗装と、トイレ•お風呂•キッチンなどの水回りです。

今回は神奈川県より飯島町に移住し、中古住宅を購入して改修補助金を活用して屋根の一部や外壁を新しくし、断熱効果を施したサッシに改修した西原さまにお話を伺いました。

(神奈川県より移住された西原さん)

物件はどのように探しましたか?

西原さん インターネットで長野県内の不動産情報サイトや「信州に住—むず」、自治体の空き家バンク、不動産会社のページなどで、日本全国津々浦々、良い物件が出ないか、トータルで2年ほど探していました。
長野の不動産情報サイトで良い物件が見つかり、不動産屋さんに連絡してというかたちです。
気に入った物件が見つかったことによって、飯島町を見てみようとなり、環境も良かったので神奈川から移住を決めました。

写真(中央アルプスと飯島町)、地図:飯島町役場提供

物件の決め手はいかがでしたか?

西原さん 農地付きの中古物件を探していたのですが、ここの物件の詳細を見たときに土地の広さが宅地と農地を合わせて1000坪くらいあって、自分たちの理想に近い広さだったんです。それで実際に内覧しに行こうとなって、見た瞬間にものすごく気に入ってしまって。物件のロケーションも良かったのが決め手でした。
また、家に限らず生活や人生で関わってきたもので古いものが、デザインに関しても好みなので、歴史を感じさせる太い梁や柱など木の雰囲気も気に入りました。
間取りは、内覧のときに部屋の壁とかを抜いて広い部屋を造りたいというのは大工さんと話していたので、改修後はだいたい4LDKになると思います。

(物件の周りからは中央アルプスも見渡せる/改修前の外観)

最初から改修を考えていましたか?

西原さん 最初から考えていました。部屋の中のリノベは自分たちでやろうと考えていたので、先に自分たちでできない部分を大工さんにお願いしました。柱など劣化しているところを入れ替えたり、雨漏りすることによって家が劣化してしまうので屋根を一部新しくしました。
それと断熱性能向上のために断熱材を入れたり、窓をペア(複層)ガラスに替えました。

(経年劣化した材を取り払った後)

外壁はどのような改修でしたか?

西原さん もともとあった壁を剥がして下地から新しいものを付けて、断熱材を入れて外壁を全て塗り直しました。断熱材は寒さ対策です。

(改修後の外壁)

断熱材は何を選びましたか?

西原さん 断熱材に関してはかなり調べたんですけど、予算の関係でコストパフォーマンが良く、施工しやすいグラスウールを選びました。

以前、神奈川県の鎌倉市で住んでいた家は築40年でリフォームはしているんですけど、断熱材が入ってない部屋は冬、底冷えしたんです。そういう経験があるので、今度、住む家の屋根や壁、床下にはしっかり断熱材を入れていきたいなと考えていました。

(グラスウールの断熱材を玄関周りや壁側にも施工)

(グラスウールの断熱材で施工)

(床を支える構造部分の根太(ねだ)の間に断熱材(白い部分)を充填)

屋根の改修はいかがでしたか?

西原さん 屋根は全面的に替えたのではなく、端の部分だけです。傷みやすいらしく雨漏りの原因にもなってしまうので。実際、割れてしまっているものも何十枚とありました。一番気になっていたのが雨漏りなので。

(屋根は主に傷んでいた端の方を改修)

柱はいかがでしたか?

西原さん 物件を購入する前に工務店さんと一緒に見て相談していたんです。シロアリ被害や、経年劣化で朽ちてしまって目視で分かる柱は「これは入れ替えになります」と言ってもらっていたんですけど、実際、内部の壁を剥がしてみたらもっとやらなければいけない柱もありました。

(柱も劣化したものから新しいものに替える)

窓はいかがですか?

西原さん 窓は昔のアルミサッシの1枚ガラスだったので、それは断熱性能が高いペア(複層)ガラスにしてもらいました。
トリプル(3層)ガラスも候補に入れていましたが、工務店さんと話して費用面や重さの関係で除外しました。フレームはアルミだけだと断熱性が低いので、樹脂とアルミの複合のタイプに。

(改修前のサッシ/改修後はペアガラスのサッシに)

耐震補強はいかがでしたか?

西原さん 部屋の壁を抜くことによって、新たにここに筋交(すじか)いを入れた方がいいとかそういうことは大工さんに任せてやってもらっています。

(柱と柱の間に筋交(すじか)いを入れ耐震補強)

改修業者はどのように探しましたか?

西原さん 地元の業者さんがいいかなと思い、グーグルマップで「建築会社」「工務店」で検索したら、物件の近くに工務店さんがあったのでお願いしました。

改修は順調に進みましたか?

西原さん 始まりは2023年の11月くらいからで終わりは2024年9月上旬までかかりました。冬場は雪や気温が低かったりする影響で壁塗りができなかったので、1回工事が止まっています。
どういうふうにやっていくとか相談はできるんですが、工務店さんも忙しいのと、天気などの関係で工期がいろいろ押して今の時期になりました。

今、住んでいるのは購入した家の離れでして、施工を急いでいたわけではないので、工務店さんとのお互いの都合を相談して進めていきました。
すぐに住みたいということなら、しっかりその旨を伝えてやってもらえる工務店さんを探すことがかなり重要だと思います。

(改修中の西原さん宅。春には桜が咲き、北西には中央アルプスを遠望できる)

改修費用は、どのくらい掛かりましたか?

西原さん 飯島町の「飯島町に光をそそぐ住宅リフォーム支援補助金」(限度額200万円)を利用しました。
それと環境省が行っている「先進的窓リノベ2024事業」(上限200万円)の補助金も併用できるということで、改修費用全体の約3分1を賄えると思います。

飯島町の補助金の情報は、物件をインターネットで閲覧していたときに不動産情報サイトに書かれていたので、簡単に知ることはできると思います。
ただ「先進的窓リノベ2024事業」関しては工務店さんに「こういうのがありますよ」と教えてもらいました。

その申請に関しては、両方とも工務店の方がやってくれるということで、細かな書類を書くなどのわずらわしさはなかったです。

改修後の感想をお伺いできますか?

西原さん 外から見ると新築が建っているのかなという感じになっているので、妻ともども満足しています。
断熱性能に関しても、リフォームが完成しないとはっきりとはわかりませんが、夏場は涼しく感じました。

(改修前の外観/改修後の外観)

今後の改修予定はありますか?

西原さん 基本的に中の壁を塗ったり、床を張ったり、そういったことは自分でやろうと思っているんです。トイレやお風呂を入れるのは、また大工さんにお願いしようと思っています。

棚を作ったり、DIYなど自分で何か作るというのは昔から好きで、自分の思い描いているようにするには、自分でやった方がいいかなと思い、室内は自分でできそうなところはやろうと思います。
なるべくネットや本などいろんなページを見たりして、どういうふうにやればいいかっていうのは常々調べてはいます。けっこうYouTubeで、田舎に住んでリノベーションされている方の情報はいっぱいあるので、いろんなページを見させてもらっています。

改修を検討されている方にアドバイスをお願いできますか

西原さん 僕は物件を内覧する時に工務店さんも一緒に来てもらったんですが、可能であれば中古物件を購入する前に改修業者さんと一緒に、しっかりその物件を見てリフォームにどのくらいの予算が掛かるか聞いた方がいいです。
購入した後に、実はここもやらなければいけないとか多々あると思うので、しっかり下調べは、できるだけした方がよいと思います。

飯島町で暮らされて良かった点、暮らしやすい点はいかがですか?

西原さん 中央アルプスと南アルプスがよく見える部分は、妻もすごく気に入っていて、朝起きたときに晴れていれば絶景として見られるのは、毎日見てもまったく飽きないです。そういう部分はすごく気に入っているところです。

(中央アルプスを一望できるロケーション)

あとは夏の夜が涼しいです。
鎌倉で住んでいた場所が、海から徒歩で10分くらいのところだったので湿気がすごい場所だったんです。飯島町は湿度が低い部分も気に入っています。

あと水がおいしいです。水道水だけでもおいしい。
また、町ぐるみでやっている子ども向けのイベントが多いので、子どもを大切にしている町なのかなと思います。地区ごとにやっているお祭りや花火も多いです。

(飯島町のイベントに行かれた奥さまと息子さん)

飯島町はお米の産地でもあるので、こちらで知り合った移住者の方の稲刈りをお手伝いしたら、玄米の状態で安く譲ってもらったり、その部分はすごく助かっています。

(近所の農家さんの稲刈りをお手伝いする息子さん。東の方の南アルプスもよく見渡せる)

飯島町に移住を検討されている方にアドバイスをお願いできますか

西原さん 飯島町として、移住を検討されている方向けに滞在できるトレーラーハウスがあるんですけど、無料(ベッドを利用した場合はクリーニング代が1組1100円掛かる)で泊まれ、短い期間なら1、2日から、最長1週間借りられるんです。ベッドやテレビ、ダイニングテーブルも備えられ、水道やお風呂もあって普通の生活ができるので、そこを利用して物件を探したりすることができます。

(飯島町が短期間、移住を検討されている方に貸し出しているトレーラーハウス)

また、実際に飯島町の冬を体験したりするのも重要だと思います。
僕は神奈川県にいたので、長野県の冬のことはもちろん気になっていました。飯島町は雪は少ないんですけど気温は低いので、やっぱり冬の寒さは体験した方がいいです。
お子さんがいるようならどういった施設があるとか、町の役場で聞けると思うので、下調べをしてその土地のことを知るのはいいことだと思います。

(改修後の西原さん宅(右)。東の方には3000m級の峰々が連なる南アルプス)

■写真22枚:西原さま提供


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