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麻績村移住体験談 谷口様ご夫妻

update : 2023.07.28

写真:麻績村役場提供(麻績村桑山地区と北アルプス)

麻績村(おみむら)は長野県の中央部に位置する人口約2,500人の小さな村。聖湖を中心に、四季折々楽しめる聖高原や雄大な北アルプスの山々の眺望など、美しい自然に囲まれています。
村の中心エリアに長野自動車道麻績IC、JR聖高原駅があるため、県内外の各所にアクセスしやすく、東京や名古屋にも車や電車で約2時間30分で行くことが可能で、長野市と松本市のちょうど中間に立地するため、両市に車や電車で30~40分の距離です。

村中心部にはスーパー、コンビニエンスストア、金融機関、郵便局、診療所、保育園、学校、役場などが徒歩10分圏内にコンパクトにまとまっており、生活のしやすさも特徴。
子育て家庭へのサポートも充実し、育児交流拠点の開設や、子育て支援コーディネーターの設置など、村を挙げて体制を整えています。

移住定住支援については、オーダーメイド型の麻績村暮らしツアーを行っているほか、空き家バンク、空き家改修補助金、移住体験住宅などがあります。

今回は、古民家を購入し自分たちで改修しながらリンゴ農家として暮らす谷口様ご夫妻にお話を伺いました。

(谷口様ご夫妻。リンゴ畑にて)

はじめに、移住された経緯からお伺いできますでしょうか?

奥さま もともと自然に囲まれたところで暮らしたいと思っていたんですけど、3.11の東日本大震災をきっかけに、その思いが強くなりました。当時は、夫の地元の茨城のマンションに住んでいたので、土から離れた、土から遠いところに住んでいて「もっと土に近いところに住みたい」という思いがだんだん強くなりました。

食事や環境のこともすごく考えるようになり、「安心できるような自然の中で、安心できる食べ物を自分たちでなるべく作って暮らしたい」と思い本格的に移住先を探し始めました。

それから、長野にキャンプで来たときに、めちゃくちゃいいところだなと思い、麻績村で地域おこし協力隊を募集していることを知り、夫が応募しました。

写真:麻績村役場提供(春の麻績村市野川地区)

地域おこし協力隊ではどのような活動をされましたか?

ご主人 農業研修生として、お米やリンゴなどの栽培をしました。それまで農業はやったことはなかったんですが、大変だなと感じたことはなく、毎日、わくわくしながら楽しくやっていました。外で太陽の下で天気を見ながら作業することが、健康的にも気持ち的にも良かったです。
住まいも用意していただき、仕事用に車も貸していただきました。

現在のお仕事について教えてください

ご主人 今は独立してリンゴを栽培しています。協力隊のときかに、前の方ができなくなった畑を引き継いで手をかけていたので、そのまま、その圃場(ほじょう)でリンゴを育てています。

(リンゴの摘果作業をするご主人)

リンゴはどれくらいで作れるようになりますか?

ご主人 1年作業すれば育て方は分かりますし、農協の方の指導もあるので作れるようにはなると思います。
そこから自分の思いとか、どういうものを作りたいかが大事になってくるんですけど。

今、育てているのはフジが一番多くて、次がシナノスイート、つがる、シナノリップ、シナノホップなどです。リンゴの他に、ジュースやジャムに加工して販売もしています。

(おいしそうに実ったサンふじ)

(収穫した完熟リンゴ100%、こだわりの無添加。リンゴジュースとリンゴジャム)

お客さまの感想などはいかがですか?

ご主人 僕自身も子どもの頃、地元のスーパーで買ったリンゴを食べていたんですけど、こちらのリンゴを初めて食べたときに、別物というか「こんなにおいしいんだ」とびっくりしたんです。「こんなにおいしいリンゴを作れるなら農家いいかな、おいしいリンゴを作りたい」という思いで作っているので、お客さんからも「こんなにおいしいリンゴは食べたことない」という感想をいただき、うれしいです。

奥さま リンゴは無肥料、減農薬にこだわり育てていますので、お客さんも「減農薬で安心だから」と言ってくれる方は多いです。

(ご主人が育てるサンつがる)

協力隊のときに比べ、独立されてみていかがですか?

ご主人 協力隊は土日休みで8時から17時という時間内での作業でしたけど、独立後は自分の裁量で動くことになります。それが良い面でもあるんですが、休むこともできるので、自由というのが良い面でもあるし、そうじゃない面でもあります。さぼっていると全部、出来具合いに返ってくるので。

(リンゴ畑で休憩中の谷口様ご夫妻)

奥さまは何かされていますか?

奥さま 私はヨガの教室を週2回持っていて、「シェーンガルテおみ」という村の宿泊施設と公民館のような福祉センターでやっています。それ以外は夫のサポートをしています。

麻績村の暮らしについて良かった点などお伺いできますでしょうか?

奥さま 地域の方がみんなすごく優しいです。一から畑や田んぼのことを教えてくださったり、村のごはんなども「麻績村ではこういうふうに食べるよ」とか「これも食べられるのよ」とか郷土食などもいろいろ教えてくださいました。なので、村の方と接してみて、「やっていけるな」と思いました(笑)。

ご主人 移住前は調べると、他の地方では地元の方とうまくいかないような話も出てきたんですけど、そういうのはまったくない地域です、麻績村は。

天候も良いです。冬は寒いですけど、夏はどこにも行きたくないくらい快適です、湿気もなく涼しくて(笑)。

写真:麻績村役場提供(麻績村本町地区の北アルプスと水鏡)

奥さま 子育て環境も素晴らしいと思います。うちは小学校高学年の時に移住してきたんですけど、小さいお子さんがいらっしゃっても「ひだまり広場」という未就園の親子の交流場所がいつも開いていて、すごくいいところです。

近くの温泉も子育てカードがあれば無料ですし、小•中学校の給食は地元の野菜やお米などで作る自校給食ですし、地域の方がみんな親切で見守ってくれているから安心できるなと思いました。

住居はどのように探されましたか?

ご主人 協力隊の時にお借りした住居は本町という役場や商店街がある村の中心地だったんですけど、任期が終わってからは、景色を気に入っているこの地区で空き家を購入しました。南側の斜面の高いところは930mほどですけど、ちょっと歩くと山々の景色を上から望めるような場所です。

奥さま 当時、村内をドライブしていたら、ちょうど気になる空き家があったので、村の人のつてで家主さんを紹介していただきました。ここは北アルプスの眺めもいいですね。

(麻績村日向地区からの北アルプスの眺め)

ご主人 住居は協力隊の任期が終わる前から探していたんですけど、協力隊だと村の中で知り合いがすごく増えるので、家探しの時にスムーズにいった面もありました。
ですので、仮住まいというか麻績村に住みながら知り合いを増やして探すと気に入った物件に出合えるかもしれません。他の方は役場で紹介していただいたり、空き家バンクのサイトで探したりされたようです。初めて来て、いきなり人づてで探すというのは難しいかもしれません。

(購入した築104年の古民家。外トイレは、まき小屋に改修)

奥さま 当時は空き家バンクも見たんですけど物件が多くなかったんです。ただ今年の春から役場でももっと空き家を活用しようということで空き家バンク(https://www.vill.omi.nagano.jp/iju/housing.html)に力をいれているみたいです。

ご自宅の改修についてお伺いできますか?

奥さま 築104年の古民家なんですけど、最初に天井をはがしたら太い梁(はり)が出てきたので、そのまま梁を出して天井を張り替えました。壁は友達に協力してもらい、一面ずつ塗ってもらったりしました。まだ塗り終わっていない壁もあるんですが、時間のあるときに今でも少しずつ改修しています。床は畳だったんですけど、夫がフローリングに張り直しました。

(床は畳からフローリングに)

ご主人 材料はホームセンターで購入したり、古いものが好きなのでもらってきた古い窓や梁、扉も付けています。

(知り合いから頂いた木枠の窓を付けている)

きれいに仕上がっていますけど、経験はありましたか?

ご主人 まったくないです。今はYouTubeでDIYやリノベーションなどの動画もたくさんありますので、それを見ながらやっています。初めての方でもできると思いますよ。気に入らない箇所は塗り直したり、やり直せばいいので、大丈夫だと思います。

ただ高いところの作業は安全帯を付けてやりましたので、安全面は気を付けた方がよいと思います。

改修にかかった期間は、仕事をしながらなので、空いた時間にやって2年くらいはかかりました。

お気に入りのところはありますか?

ご主人 リビングはもともと3部屋の和室だったんですけど、壁を取って天井も抜いたので開放感のある一つの空間になりました。冬は寒いのでまきストーブを置きました。まきストーブ自体は買ったんですけど、煙突は自分で付けました。

(広いリビングに改修)

まきはリンゴの剪定をした木をまきにしたり、知り合いと一緒に木を切ってまき作りをします。

奥さま 自然の中だと四季がはっきりしているからいいです。冬は苦手だったんですけど、周りは雪で一面まっしろできれいですし、寒い分、まきストーブの暖かさが、火の暖かさが素晴らしいし、春が来た時は緑や黄色の植物がだんだん出始めて春が来た!という喜びがあります。

写真:麻績村役場提供(麻績村の雪景色)

(まきストーブのある暮らし)

私は台所が広くなりお気に入りに囲まれた空間でとても幸せです。

(広くなり充実した台所)

改修するうえで、こだわった点はありますか?

ご主人 もともと古い家なので、土壁など自然に返る材料でできている家なんですよ。改修するときも、断熱材は自然に返る材料を選び、壁材も土壁や漆喰(しっくい)など自然素材にこだわりました。こだわる分、少しお値段は高いんですけど、自分たちでやっているのでトータルでは安く仕上がりました。

(壁に漆喰を塗る)

最後に、麻績村への移住を検討されています方にアドバイスをお願い致します

ご主人 情報はネットでも調べられますけど、直接来て、いろいろ見たり聞いたりした方が早いですし、次に進みやすいと思います。役場も都会とは違い、みんな近い関係で親身になっていただけるので、情報も得やすいと思います。

場所柄、長野は温泉や共同浴場も多いと思うんですけど、そういう所にいくと地元の方と顔見知りになったり、いろいろ教えてもらえると思います。麻績村にも「みたらしの湯」があります。

奥さま 思っていた以上に地域の方々が優しいので、最初は構えていた部分もあるんですけど、みんな優しく迎えてくださって良かったです。来て良かったなと思うことしかないです(笑)。

写真16枚:谷口様提供

■はなうた家 インスタグラム
https://www.instagram.com/hanautaya/?hl=ja


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