信州住まい探しのポータルサイト

信州に住ーむず

信州へ移住をお考えの方へ

移住者の声

北アルプス地区

 

大町市移住体験談 深谷様ご夫妻

update : 2020.10.27

写真:大町市役所提供(北アルプスと大町市)

長野県の北西部に位置する大町市は、西側一帯に鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳などの3000m級の北アルプスがそびえる山岳都市です。初心者から上級者まで老若男女が楽しめる登山環境があり、冬はスキーやスノーボードも楽しめます。山々の素晴らしい眺めとともに、四季の移ろいをはっきりと感じながら暮らすことができるまちです。また、大町市の水道は湧き水を水源としており、安全でおいしい水として世界最高品質の評価を受けています。仁科三湖(青木湖、中綱湖、木崎湖)や温泉などの水の恵みは、食•農•産業などとも深く関わりながら人々の暮らしを潤しています。

今回は、東京より移住された深谷さん夫妻と大町市役所定住促進係の北澤さんに大町市の魅力を伺いました。

(深谷さん夫妻)

初めに、移住された経緯からお伺いできますか?

ご主人 最初に僕が2013年の11月ごろ、大町に移住しました。妻が遅れて2014年の2月に来ました。それまで勤めていたアウトドアショップが白馬村にも出店するということで、僕はその社内募集に両手を挙げて応募しました。東京で働いていた頃も山スキーを中心に山や海に身を置く生活が生業でしたので、この上ない移住となりました。

移住前の長野のイメージはいかがでしたか?

奥様 良いイメージはありましたが、寒そうだなと思っていました。実家や友達の多くは東京にいますが、長野からすぐ行ける距離なので、いいかなと。

地図:大町市役所提供

物件の下見で、大町に連れてきてもらった時に「あー、いいな」って思いました。松本や長野など都市部もいいですが、ずっと都会の喧噪の中で生きてきた私にとって、大町の田園風景がすごく魅力的でした。どうせ移住するならこういうところがいいなと思いましたね。都会的なところよりも、山があって川があって湖があって、みたいな。本当は海が好きだったんですけど(笑)。

写真:大町市役所提供(上、木崎湖。下、北アルプスと田園風景)

ご主人 長野県でも海が近いところを選んだつもりなんですけど…(笑)
都心から海に出ようと思ったら1時間半かかりますから。大町から車で1時間半行けば隣の新潟県の糸魚川の海に出られますし。
大町は僕が移住する前にも毎年、春と秋は立山へ1週間ぐらいテント担いで滑ったり、登山で足を運んでいたので土地の魅力は僕なりに感じていました。

写真:深谷様提供(剱岳源次郎尾根より滑降)

それと実家は北海道ですが、親戚が安曇野に移住していて、小学校の時に安曇野の家に遊びに来ていました。長野県は北海道よりもずっと昔から受け継がれた伝統が多く、ある意味羨ましく思っていました。大町をはじめ北アルプスは近代登山が始まった場所です。山のそばでの生活に加え長い歴史やまだ人工開発されてない場所が大町は多く残っているところだったので、純粋にそこが魅力的でした。

写真:深谷様提供(新緑の白馬岳へ、アプローチする深谷さん)

奥様 大町は土地の値段も比較的安いですし、暮らしやすいと思います。公共の病院もあるし、ちょっと行けば松本や安曇野も行ける。最初はそんなに深く考えずに大町に住んだけど、結果としてこれからも大町で暮らしたいですね。

実際に暮らされてみていかがですか?

奥様 想像以上に、山のある風景っていいなと思いましたが、大町に来たのが豪雪の年の冬で、雪で閉ざされて身動きがとれず、その時は「とんでもないところに来てしまった」と思いました(笑)。でもその後、自分用にも車を購入したら、ぐっと世界が広がりましたね。東京時代は満員電車に乗って、終電とか気にして暮らしていたのが、車があれば、いつでもどこでも自分の好きな時に動けるのが快適です。今となれば、子どもを連れてどこへ行くにも楽だなと思いますし。

写真:大町市役所提供(冬の大町市の雪景色)

ご主人 グリーンシーズンも登山とかのイメージばかりでしたが、こんなに夏の大町も良かったんだと、良い意味で裏切られました。妻とは逆ですけど、車を使わずとも近くに良いフィールドがあります。自転車や子どもを連れて歩いて近くの山を散歩したり、そのまま上でご飯を食べたり、ゆっくりしたり。

写真:深谷様提供(家から歩いて鷹狩山トレイルへ息子さんとお散歩)

奥様 近所の方もやさしい人ばかりでした。こっちに来たばかりで知り合いがあまりいない時でも、ご近所さんからお野菜を頂いたり、家に帰るとキュウリがどーんと置いてあったり。そういうのがすごく、うれしかったですね。
体調も大町に来てすごく良くなりました。ゆったり過ごせるのもありますし、大町はお水がおいしいし、水道ひねったら北アルプスの湧き水が飲めるという。このお水で作ったものを食べているんだと思うとよりおいしいです。

地域の方と仲良くなるためにアドバイスは?

ご主人 シンプルに会ったらあいさつ、自己紹介をする、ですかね。僕の場合は山関係のアウトドアスポーツを軸に、そういう趣味でつながった方とは特にお互いを知りやすいし、普段のお付き合いにもつながりました。

奥様 主人の職場がある白馬は移住の方も多いし、志が同じ人が多いから、主人はあっという間に馴染んでいたように見えました。
私は最初、主人の職場の人や、その奥さんと友達になってというかたちでした。その後、私もご縁があって今の職場で働くようになり、社長をはじめ職場の方から地域のことなどいろいろ教えてもらいました。

お子さんが生まれて地域との関わり方は変わりましたか?

奥様 変わりましたね。家族も近くにいないですし、主人も土日休みではないので一人で子どもを見ている時間が長かったですが、子育て支援も充実していて、ここで子育てできて良かったなと思いました。子どもを連れて行けるコミュニティとかも職場の人に教えてもらって、なるべく出かけるようにして。そうすると同じ位の年齢の子どもを持つお母さんと知り合えて、情報交換したり。そこで出会った赤ちゃんとお母さんたちとは今でもお付き合いが続いていて、すごく助けられましたね。

写真:大町市役所提供(育児相談やママ友づくりの場にもなる大町市児童センター )

大町で好きな場所はどちらですか?

ご主人 移住して7年ですが、恒例になっているのは冬の爺が岳、鹿島槍の山岳スキー。

写真:深谷様提供(鹿島槍ヶ岳より望む爺ヶ岳。深谷さんが一番好きな稜線の一つ)

また、あとは、大町市運動公園にも10数メートルのクライミングの練習ができる人工岩場があり、山岳総合センターにはボルダリング壁もあります。そこは雨で「きょうはどうしようか?」っていう時に行ったり、友人とロープワークや登山の技術の確認をするのに通うことも多いです。利用料はボルダリング壁が150円で外の人工壁はテストして合格証があれば無料です。

写真:大町市役所提供(山岳総合センター内のボルダリング壁)

奥様 私は冬の時期は、一番温まるので温泉ですかね。温まり方が全然違いますね。源泉かけ流しの葛温泉とか。

(左から大町市役所の北澤さん、深谷さん、奥様)

北澤さん 大町市には大町温泉郷や葛温泉など6カ所の温泉スポットがあります。

写真:大町市役所提供(大町市内にある温泉の一つ、葛温泉)

新たにお住まいを探されているそうですが?

奥様 ここも気に入っているんですが、子どもも大きくなっていくことを考えると、もう少し広い家が良いかなと思います。探している最中に新型コロナウィルスの影響で頓挫していましたが。

ご主人 今はネットも含めて、家を中古で買うか土地を買って建てるか両方で探しています。土地は住宅関係のお話を聞いたり、めぼしいエリアに足を運んでみたり。あとは空き家バンクも見ています。

北澤さん 市内の賃貸・売買できる空き家の所有者から、登録いただいた空き家バンクの物件情報を利用希望者へ提供しています。今までに55件の物件登録があり、現在は7件の物件が登録されています。空き家バンクの物件と不動産業者さんに登録されている市内の物件をまとめた「信濃大町不動産物件情報」を毎月1回発行していて、HPからも見ることができます。

写真:大町市役所提供(大町市空き家バンク)
https://www.city.omachi.nagano.jp/00002000/00002800/00002207.html

どのようなことを意識して探されていますか?

ご主人 移住した頃と比べただけでも、雪の降り方とか気候が変わっているという実感があります。台風19号の影響で長野県も被害が出ましたが、住む場所も家の条件だけではなく、想像してなかったことが起きる可能性も考えなきゃいけないと思っています。
長野県は、防災への取り組みや気候変動に適応する体制がしっかりしてきていると思います。日本でも先進的な取り組みなんですけど、地球温暖化対策への警鐘として「気候非常事態宣言」をしたり、「長野県気候危機突破方針」を策定しています。そういった環境への取り組みを大事にする地域で暮らしたいし、家選びも先に繋げられるものにしたいと思っています。

探し方などでアドバイスはありますか?

奥様 今は公営の定住促進住宅とかいろんなところがあるから、仮に住んで働いてみて、人脈が広がった頃にもうちょっと広い視野で探すっていうのもいいんじゃないかなと思います。

ご主人 大町市は空き家改修事業補助金、マイホーム取得助成金、定住促進事業など助けになる取り組みも多いので、それぞれ家探しの助けになると思います。

最後に仕事探しなど、移住へのアドバイスをお願いします

奥様 都会や今の仕事から逃げたいとか、そういう理由だけで移住すると辛いかもしれませんね。自然が好きとか無農薬の野菜を作りたいとかお米やりたいとか、何かここだから来たいという目的があった方がいいと思います。主人みたいに「山が好き」とか大町の何かしらに魅力を感じて、仕事じゃなくてもここで暮らしたい理由があって来た方が、きっとご縁があると思いますし、良い場所になると思います。好きな部分とか気持ちとか趣味とか、何かしらあれば必ず良いお仕事にも巡り会えると思いますよ。

ご主人 僕は好きなことが副業につながっています。スキーのバックカントリーのガイドと非常勤で朝方だけスキー場の雪崩管理です。積雪状況や雪崩も見られるし自分のスキーの技術も使えています。ご自身の好き、得意を生かして地域と一緒に何を成したいかということも大切だと思います。

写真:深谷様提供(八方尾根での家族スキーより)


PAGE TOP