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中野市
中野市移住体験談 高橋様
update : 2020.02.26
写真:中野市役所提供(北信五岳を一望できる中野市)
長野県の北部に位置する中野市。中央には千曲川が流れ、東には志賀高原、西には北信五岳を一望でき、「日本のふるさと」と言える原風景が広がります。生活する上で必要なお店や病院、学校などもあり、移住者にも住みやすい町と言えます。農業が盛んなのでリンゴやブドウの栽培では全国でも有数の品質と生産量を誇り人気があります。農産物の直売所も人気で休日は多くの観光客でにぎわいをみせます。都内からのアクセスも良く、北陸新幹線の飯山駅を利用で最速2時間(長野駅経由で2時間半)、練馬ICから信州中野ICまで関越自動車道、上信越自動車道で2時間半の移動が可能です。
地図:中野市役所提供
今回は、宮城県より移住されゲストハウスを営む高橋さんにお話を伺いました。
(「ゲストハウスかのか」の高橋さん)
初めに移住された経緯からお伺いできますか?
高橋さん 生まれは東京ですが、転勤で新潟、山形、仙台に住みました。旅行が好きで日本全国を旅する中で、特に長野県の北信エリア、志賀高原、小布施に来る機会が多かったです。そうやって色々と旅行する中で、こういうところに住めたら良いなという気持ちがわいてきました。
中野市は都会過ぎず、田舎過ぎず、住み始めるにはちょうど良い場所だなと思いました。良い景色や自然もあるし、スーパーや大きな公園や病院もある。高速道路(上信越自動車道の信州中野ICと豊田飯山ICの2カ所)も通り、長野電鉄も通っていて移動も便利。総合的に判断して決めました。
写真:高橋さん提供(毎年多くの人が訪れる、信州なかのバラまつりにて)
住居はどのように探しましたか?
高橋さん 住み始めはアパートでした。当時は仙台に住んでいましたので、ネットで探して物件をしぼり、休みの日に中野へ来て一日二日で7、8軒程物件を見ました。希望条件は5万円くらいの夫婦二人で住める間取りの物件でした。
物件探しでアドバイスはありますか?
高橋さん 県外の移住希望者でしたら、やはりネットで探して物件をしぼるのがオススメです。しぼりこんだら、現地へ行き直接、内覧することも大事ですね。ネットで見るのと実際に見るのでは、また違った感じもあります。周りの環境や日当たりとか、隣近所が近いとか、景色の良さとかは実際に足を運ばないと分かりづらいですね。
また、物件を探して契約する時期と実際に入居できるタイミングも間が空き過ぎるとその分、家賃がかかるので気にしました。
実際に暮らされて改めて感じる中野市の良さは?
高橋さん やっぱり、生活する上で便利な町です。大きな病院から身近な病院まで選択肢がありますし、買い物も大きなスーパーや農産物の直売所があり、直売所巡りは楽しいです。
写真:中野市役所提供(人気の農産物直売所「オランチェ」)
自然を感じられる場所が好きなので、海の見える新潟まで1時間ちょっとで行けるのは便利です。夏の暑い日に涼みに行きたい時は、30分程で志賀高原まで行けますし、冬は「よませスキー場」まで15分程ですし、景色も良いです。また、季節の花を眺めるのが楽しみで、桜のほかにも果物の花、リンゴや桃の花も身近にあり、きれいです。そして、県外へ行きたい時は、上信越自動車道のICもあります。
写真:高橋さん提供(ゲストハウス近くの梨畑。5月に咲く梨の花。奥には高社山)
移住されて、奥様の感想はいかがでしたか?
高橋さん 前々から移住の話はしていたので賛成でした。妻も山が好きなので近くの山や北アルプス、浅間山へも行きます。この場所からも北信五岳や志賀高原、高社山、晴れれば遠くに北アルプスも見えるので、とても満足しています。住むポイントとして家から山が見えるということも大きかったですね。
写真:高橋さん提供(中野市街地からの北信五岳の眺望)
こちらのゲストハウスを建てるまではいかがでしたか?
高橋さん アパートで暮らしながら、実際に中野市に住んでみて3年くらい検討しました。
決め手となったのは、宿業なので人の流れ、観光としての要素でした。中野市は小布施などに比べると観光地ではないのですが、宿が少ないのと周りに志賀高原とか小布施とか野沢温泉が近いので、その中継場所として良い場所だなと思いました。
年間を通じてお客さんの流れもあることが分かりまして、スキーのお客さんだけではなく、ビジネス出張のお客さんもいるので、この場所でもやっていけそうだなと思い決めました。
土地はどのように探しましたか?
高橋さん 空いている時間に、不動産店に足を運んで土地探しをしました。宿を建てるので、それなりの面積が必要でしたし「周りの環境」、「山が見える」、「近くに隣の家が迫ってない」、この条件に合う場所がなかなか無かったです。あとはタイミングもありますし、1年ぐらいはかかりましたね。それから、条件に合う土地が工務店さんで見つかりました。ただ見つけてすぐ購入というよりは、冬の感じとか様子を見たかったので、しばらく期間をおきました。その間に地元の住民に地域の具体的な話し、雪が多いとか、土地の地盤のこととかを伺い参考にしました。中野市でも南の方は雪が少ないようです。
写真:高橋さん提供(ゲストハウス右奥には志賀高原)
念願のゲストハウスはいかがですか?
高橋さん できるだけ木材を使って自然を感じられるようにしました。お客様からは「木の感じが良い」とか、「木の香りに癒される」というお声をいただきます。
宿に泊まった方と有意義な旅の情報交換ができるように談話スペースを設け、観光情報として景色の良い自然の写真を並べたりしています。私も旅行好きなので、お客様も素敵な旅になるよう心がけています。開業して5年程になりますが、リピーターも増えてきて、多い方はトータル40泊ぐらいされたお客様もいらっしゃいます。海外の方でリピーターもいますし、ありがたいです。
(木の温もりに癒されるゲストハウス)
中野市の冬はいかがですか?
高橋さん この辺は、除雪機を持っているお宅が多いと思います。雪は多い時で一晩に30センチ程降ることもありますし、少ない時は全然無いですし。
冬の中野市の楽しみ方は、何気ない景色でも写真映えするところもありますし、雪景色を楽しみながら列車に乗ることもできますし、スキー場も近いのでスキーやスノボも楽しめます。
写真:高橋さん提供(上、銀世界が広がる冬のゲストハウス。奥には高社山。下、長野電鉄信濃竹原駅近くの景色。奥には高社山)
最後に中野市の『食』はいかがですか?
高橋さん フルーツ、桃、ブドウ、リンゴを目的に来るお客さんは多くいらっしゃいます。ですので、こちらのゲストハウスでもフルーツは季節のものをサービスでお出ししています。皆さん、おいしいと喜んでいただいていますよ。
写真:中野市役所提供(上、中野市産のりんご「秋映」。下、中野市産の「シャインマスカット」)