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千曲市移住体験談 田村様ご家族

update : 2019.04.25

写真:信州千曲観光局提供(千曲市の名所・あんずの里からの眺望。遠くには残雪の戸隠山。)

千曲市は長野・松本・上田の3地域に車や電車で30分から1時間以内で行ける生活にとても便利な市です。二つの高速道路が交差するジャンクションもあり、近隣の長野市と上田市にある各新幹線駅にも近いです。地価は長野市よりも安く、子育て支援も充実しています。
就職や起業をサポートするさまざまな制度があり、移住者にとっても魅力あふれる市と言えます。
今回は東京都より移住された田村さんご家族にお話を伺いました。

はじめに、移住された経緯をお伺いできますか?

田村さん 千曲市という場所に住みやすさと子育てのしやすさを一番に感じて2017年の1月に移住してきました。空気と空がきれいで良い意味で静か、治安も良さそうだというのがありました。
東京では子供は野菜嫌いだったのに、こちらで採れたての野菜を食べて美味しいと言い出しました。

写真:田村さん提供(田村さんによる千曲市ドローン撮影)

千曲市はどのように知りましたか?

田村さん 妻が長野市出身で長野市には良く来ていました。千曲市は温泉街と戸倉のお祭りをきっかけに知りました。それ以来、温泉にはまって。帰りに是非入っていってください(笑)足湯のあるコンビニもあるんですよ。

写真:田村さん提供(千曲市内には足湯が数カ所ある)

移住されて奥様の感想はいかがですか?

田村さん 妻は東京でもバリバリ仕事もしていましたし、長野に戻る気はなかったみたいです。ですが、実家のある長野市とは別の千曲市という新たな場所ということで、前向きになっているようです。あとは妻の親と一緒に子育てを出来るので、色々と新たな親子関係が出来て良かったなと言っています。

写真:田村さん提供

子育て環境はいかがですか?

田村さん 保育料は二人目から半額です。二人目も生まれ、小さいほど保育料が高いので助かりますね。東京の保育園とは違い、園庭もあるので伸び伸びしています。少人数の保育園よりも大人数で子供同士コミュニケーションをたくさんとれ、農業体験や老人ホームに行ったり、園外活動を積極的に行っている所にしたいというのがありました。

交通アクセスはいかがですか?

田村さん 関西、関東両方にアクセスしやすいですね。出張で東京へ行く時は戸倉駅から上田駅までしなの鉄道で行って、上田駅から新幹線を利用します。更埴インターには高速バスの乗入れが集中していて、運賃も安いので頻繁に利用します。
ほかにも、しなの鉄道があるので軽井沢に行ったり、長野へも行きます。車だと時間帯によっては渋滞したり駐車場代もかかるので。名古屋にも篠ノ井駅から特急しなのが出ているのですぐ行けます。

逆に困った事はありますか?

田村さん 寒いというのはありますが、思ったより雪は降らないですね。水道管が凍った時はびっくりしましたけど(笑)

物件探しは順調でしたか?

田村さん 二人目が生まれると分かったのも移住する一つのきっかけになりました。
知り合いもいない状態で東京から探しに行くのも不安だったので、都内の移住相談会に参加して千曲市の方と知り合い、人間関係を作って情報を教えてもらい、千曲市に物件を探しに来ていました。「温泉こういう所あるよ」とか、「ここはいろいろ便利だよ」とか、「姨捨の棚田、森・倉科地区のあんずは有名だよ」とか、丁寧に案内して頂きました。

写真:信州千曲観光局提供(千曲川と戸倉上山田温泉街、白鳥園露天風呂、姨捨の棚田、
森・倉科地区のあんず)

千曲市は15年前に市町村合併をした新しい市なので、合併前の四季折々の色んな特長が残っていて、だんだん千曲市を好きになりました。
東京だと四人家族で賃貸の3LDKに住もうとしたら20万円弱くらい掛かりますが、千曲市だと長野市よりも安く東京の半分以下の感覚です。土地も安いです。
最初は家族で住める広さの賃貸が思ったより少なかったですね。広くて2DKでしたし貸家も少なかったです。5件ほど不動産屋さんを回りました。東京にいた頃から探し始め、9ヶ月程で9SLKのこの貸家を探せました。最近は市も力を入れていますし、建て売りや賃貸も増え、当時よりは物件も増えているようです。

今年は新築で千曲市に家を建てる予定です。土地も長野市に比べ安いですし。千曲駅前で一坪10万円を切る土地もあるくらいでした。屋代駅前がそれよりも高くて、10万円代半ばくらいでした。ハトマーク(長野県宅建協会)の不動産屋さんのWEBサイトでも探して、相場も参考にしていました。ネットでは載せていない地元の物件も多かったので。こちらの人は親身になってくれる人が多く、土地探しの時も本当にお世話になりました。ですので、時間があるならネットでは掲載していない物件もあるので、直接、不動産屋さんに行くのが良いと思います。

お仕事はどうされましたか?

田村さん 昔、祖父が京都でパン屋を創業したんですが、父も稼業を継いでいたのをずっと見ていたので、子供のころから何かを作り出したり生み出したりして皆に喜んでもらう仕事をしたいと思い、創業にロマンを感じていました。
http://bakerywelz-kyoto.com

写真:田村さん提供(ご実家、京都のパン屋さんのスタッフさん)

そして移住する1年前に「株式会社ふろしきや」を起業しました。
http://www.furoshiki-ya.co.jp

(名刺もふろしき型に)

まちづくりのコンサルタントと様々な人が関わるようなプロジェクトの企画・実行・管理を請け負うかたちです。仕事は長野に限らず東京や関西含めて多拠点で行っています。どこでも仕事ができるようにオフィスはこの車です。

元々、幼稚園バスだったのを改装しました。40人分の座席をはずし、国産の木のフローリングを敷いて。国産木材に囲まれているこの環境が気に入っています。皆でバーベキューをしながら子供と一緒に塗料を塗ったり、手伝ってもらいました。

写真:田村さん提供(子供とバスに塗装)

今年度からは千曲市の各機関と恊働してのまちづくり、地域活性化のプロジェクトの動きを更に加速して行く予定です。
ほかにも東京の頃のお仕事、企業の働き方とかオフィス空間のプロデュースも継続しています。
自分自身がどう在りたいか、何をやりたいのかを突き詰めると、こっちの方が環境的にも良いですね。

仕事で大切にしていることはありますか?

田村さん 皆が喜ぶことをする、ということですね。そのために喜びとお金が一緒に循環するところは頭をひねりますね。千曲市の皆さんパンを好きなんで、皆が喜ぶから千曲市特産のドライフルーツや地元の小麦粉を実家のパン屋に送り、ドライフルーツのパンを企画しました。ドライフルーツもそれだけでは商品にならないハネものを使う事で作る側も捨てずにすむし、パンを作る側も原価を抑えられるので商品価格に反映して皆さんに喜んでもらえたり、千曲の人にも地元産の良さを再認識してもらえたり。

写真:田村さん提供(学生と協力したイベントでのパン販売。今後は屋代駅内でも販売予定)

千曲市は伸びしろがまだまだあるので、自分自身もチャレンジしがいがあり楽しみです。

最後に、移住を考えている方にアドバイスは?

田村さん かまえずに飛び込んだら、受け入れてくれる人は多いと思います。話してみると温かい人は多いです。最初は心理的に距離感を感じるかもしれないですが、そこで引かずにこちらから挨拶や話しかけてみるのも大事ですね。地域の活動も自分からやり、今年は祭りの担当もやります。
自分の生まれた場所じゃないから新鮮な気持を持てているのかもしれませんね。そういう意味では戻って来た妻の方が、上手く気持をコントロールしているかもしれません。

写真:田村さん提供(奥様と友人で足湯を楽しんだ時の一枚)


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