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富士見町

富士見町移住体験談 松田様、佐藤様、植田様

update : 2018.07.25

富士見町の写真

写真:森のオフィス提供(八ヶ岳南西麓の富士見町)

特急あずさで新宿から2時間ちょっと。

車でも中央道で東京の高井戸ICから約2時間、名古屋からも2時間半の距離にある諏訪郡富士見町。

生活圏の標高は700〜1200m。夏は冷涼な気候で避暑地になり、冬は寒いですが太陽光が降り注ぎ高い晴天率を誇ります。八ヶ岳や南アルプス、富士山を眺めながら四季折々の景色を楽しめます。

ペンションや別荘地が多く週末には多くの利用者で賑わいます。また、町の人口維持に寄与する移住・定住の増加を図るため、「富士見町テレワークタウン計画」を進めています。

その一環として2015年12月にオープンした「富士見 森のオフィス」。今回はそこを拠点に新しい働き方を実践している3人にインタビューを行いました。

森のオフィス

左から、東京から移住された地域おこし協力隊兼森のオフィススタッフのプロダクトデザイナー松田さん、本社のある長野市から移住し個室シェアオフィスを利用するエンジニアの佐藤さん、神奈川から移住しコワーキングスペースを利用するwebエンジニアの植田さん。

まず、森のオフィスについて教えてください

松田さん 1階は会員制のコワーキングスペースで、年間費用か月間費用、または1日費用をお支払いしていただくことで森のオフィスの共有スペースをどこでも自分の好きに使えます。

2階のシェアオフィスは各企業が3年契約で個室を借りてオフィスをかまえています。(シェアオフィス会員さんもキッチン等共有スペースは利用可)また、タイムシェアオフィスという通常は年間での賃貸(3年契約)個室オフィスを1日から4週間という単位で占有利用が可能なプランもあります。

森のオフィスホームページ http://www.morino-office.com

 

写真:森のオフィス提供(1階はコワーキングスペース、2階は個室シェアオフィス。会員は約300名)

森のオフィスを利用するようになった経緯は?

植田さん 日々の通勤ストレスが嫌でした。人身事故で電車が遅延して家に帰れない時があり、それをきっかけに移住を考え始めました。

アウトドアが好きで良く来ていた八ヶ岳エリアであればどこでも良かったんですが、探しているうちにたまたま森のオフィスのホームページを見つけて、翌週には見学に来ました。

その後2ヵ月間、それまで住んでいた神奈川と二拠点移住をやり、今は完全に移住してフルリモートワークです。渋谷の本社へは隔週か月1で顔を出す感じです。

佐藤さん 僕の会社は森のオフィスの設立当初からシェアオフィスに入居していました。2年に1度、そのメンバーの入れ替えがあり2017年の11月からこちらに移住することになりました。

森のオフィスでは二拠点移住の方は多いですか?

松田さん 多いですね。二拠点でも植田さんのように本社が東京にある会社員さんでここでリモートワークをしている方と、フリーランスや個人事業主さんのような、東京にも仕事を持ちつつ都心・地方問わずどこでも仕事ができる状況を作ろうとしている方たち。

森のオフィスはインターネット回線も早く、ビデオ会議で打ち合わせをされている会員さんが多いです。

シェアオフィスの良い点と不便な点は?

佐藤さん 本社にいればシステム開発を担当していたんですが、本社では出来ない新しいサービスを考えるとか、こちらの地域の問題を解決するサービスを考えるということで、このオフィスを借りさせていただいています。

色んな方と交流してお話をし、発想の場としても利用出来ているのが良い点です。

写真:1階の共有スペース

不便な点は会社としてリモートワークの整備がまだ十分じゃなかったので、細かい連絡等のコミュニケーションが困りました。今はチャットなりメールなり電話を積極的にやるようにしています。

植田さん 僕もコミュニケーションはチャットで特に問題ないです。良かった点は、今は9時に来て18時半に帰れるので趣味の時間が充実しています。

森のオフィスでの仕事面の広がりはありますか?

松田さん 大きな案件から地域の中小企業様や個人の方まで、多種多様なお仕事の相談が森のオフィスに舞い込みます。ですので、森のオフィス会員同士でプロジェクトチームを作り取り組むケースは良くあります。昨年だけでも30件くらいありました。

例えば富士見町はルバーブが特産品なんですが、農家さんからルバーブを使ったお菓子を企画したいという相談があり、ここの会員のデザイナーさんやウェブディレクターさんを紹介して、商品化したりホームページを作ったという事例があります。

植田さん ここの会員は専門性が高く映像やウェブ、カメラマン、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、ウェブエンジニアさんが多いです。

移住体験ツアーもあるそうですが?

松田さん 東京で働き方とか生き方を変えたいなと思っている人が今すごく増えているので「新しい働き方に出会う」というのがテーマのツアーです。(開催日はフェイスブックやホームページで随時更新)

1日目はここでリモートワークを体験して夕方に座談会を行い、夜は会員の方のコテージで会員も交えて懇親会を4,50人くらいでやります。

そこで東京に興味がある方と移住希望者や既に移住された方、そして地元の方々同士の交流が生まれるので、色んな働き方や生き方を聞いてもらい参考にしてもらうのが目的です。

2日目は富士見町の自然散策や町の見学です。

参加者は世界的IT企業と仕事をしている方もいれば、女性のフットワーク軽く各地を飛び回るフリーランサーまで様々です。フリーランスや個人事業主の方は移動もしやすく、1回目でもう移住を決めた方もいます。次回は8月25、26日を予定しています。ほかにも「森のオフィスの外で働く」というイベントも開催しました。

写真:森のオフィス提供
(「自然と、仕事が、うまくいく」というテーマで事業展開している
スノーピークビジネスソリューションズ様のイベント)

八ヶ岳クリエイティブコネクションというサービスも始めるそうですが?

松田さん 東京にいて地方に移住したい、関わるきっかけが欲しいという人が増えているので、移住しなくても地域の仕事に関われる仕組みを作ろうとしています。

例えば地域からwebページを作りたいという要望が来ると、森のオフィスがハブとなって会員とプロジェクトを組み、報酬という形でお支払いする。会員は地域にスキルを還元していく。

また、地域の困り事等も多いため、相談会で森のオフィスが課題を収集し、地方に関わりたい人と一緒にアイデアを考えて、地域側に提案する。地域側の相談者様は無料で、参加する側は森のオフィスの年間会員になるとこのサービスを利用できます。東京側の人はお金を稼ぎに来るというよりは、移住や地域に関わるきっかけを得れることを提供価値にしています。

それでは、移住するにあたり物件探し等でアドバイスは?

植田さん その土地を良く知るために、事前にGoogle Street View等でそのエリアの雰囲気を調べておいた方が良いです。ちなみに僕は森のオフィスに掲載してある地元の高校生たちが作った、街の紹介地図を基準に探しました。

富士見町グルメマップ

写真:森のオフィス提供(地元の高校生のコメントが付いた富士見町の紹介地図)

佐藤さん 僕もオフィスがどこにあってどの辺が住環境なのかを調べました。あとは冬の雪道の運転がどんな感じかも知っておいた方が良いですね。

松田さん 同じ長野県でも長野市とここではだいぶ、雰囲気も雪の量も違いますよね。

最後に、富士見町はどんな町ですか?

松田さん 地元の野菜がたくさん置いてあるスーパーもあれば、深夜まで開いているスーパーもあるので、生活する上で困る事は無いです。四季の変化も良く、自然に恵まれているけどあんまり都心からも遠くない。東京に行くのも長野市に行くのもそんなに時間的には変わりません。

移住者の方も割と多いので多様性があり、移住者だから疎外感を感じるということはあまり聞かないですね。富士見町自体は僕も好きなので、任期は来年までですけど、それ以降も住み続けたいと考えています。

写真:森のオフィスの庭で談笑するひと時。夏はここで度々BBQをされるそう


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