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上田市移住体験談 柏木様

update : 2015.10.29

4県合同セミナーで、上田市に移住した柏外さんの発表がありました。 柏木さんは、千葉県出身で2011年夏に上田へ移住してきました。 仕事はフリーランスでライターをやっています。

40を過ぎたころ、食の安全を考え2010年にまず房総のいすみ市に移住しました。
移住と言うより、移住準備中でした。
畑つきの子民家を探していたのですが、なかなかいい物件が見つかりませんでした。
その後、東日本大震災があり放射能の土壌汚染の心配と、計画停電で真夏にエアコンなしで関東で過ごすのはきついと思い、涼しい信州に移住しようと決めました。

上田市に決めたのはまったくの偶然。
インターネットで物件を探していたら、上田市の築150年の古民家が見つかったのです。10DK畑つき30,000円でした。
あっさりと見つかったこと、気持ちが焦っていたので、上田がどんなところかも知らずに引っ越してしまいました。
どんなとこでも済めば都、ネットと宅配便と自動車があれば生きていけると思ってたので、問題なかったんです。

スーパーは田舎のほうが広く品揃えがよいと感じています。
書店が少ない、趣味に関するものは手に入れにくいかもしれません。しかし今は、インターネットで取り寄せできるので不便は感じていません。
それに、SNSで友達とつながっているので、それほど孤独を感じませんでした。
ごみの分別の細かさなど、びっくりすることはありますがすぐになれるので。

移住に当たって、仕事をどうしようと言うことがあるかもしれません。
私はインターネット環境さえあればどこでも仕事できます。
実際に移住しますと、やはり仕事の量は減りました。都内の仕事が多く、出版者としては都内のライターに仕事を依頼したいものです。
収入は半分に減りましたが、家賃、生活費が安いこと、不動産収入があったので経済的に自立がすぐにできました。

毎月の生活費はこのような感じでした。
物価に関しては、ガソリン代が都内より高いのと、車社会でほとんどそとへ飲みに行かなくなったので、交際費が減ったことと、被服費が減ったこと。おしゃれしていくところもないので、まったく服を買わなくなりました。

結果的には大満足の移住でした。
まずは夏涼しいこと。外は日差しが暑いですが、古民家の中は涼しく夜は窓を開けておくと風邪を引いてしまいます。
夏は、ご近所さんから自家消費用で余った無農薬野菜の「もらって攻撃」がすごいです。都内ではお金はらって宅配してもらってたので、夢のようでした。
近くには温泉があり、別所温泉では150円で入れます。
上田市は、新幹線が通っていて首都圏への交通の便がよいです。

冬の厳しさは相当のものでした。
古民家は冬は室内でも零下なので、夜使った歯ブラシは朝凍ってました。
室内の温度が低すぎて、プリンタが印刷できなかったり、夜は低反発枕が硬くなってたりと古民家ならではの体験もしました。
スノーボードをやっていたので、移住したら菅平スキー場が近いので久しぶりに復活しました。
上田市民は菅平のシーズン券が通常の半額の30,000円で手に入ります。
午前中だけ滑って、午後から仕事というライフスタイルも取れます。
スキー場には降りますが、済んでいる平地にはほとんど積もりませんので雪かきはする必要がありません。

信州に移住して気づいたこと。
雨戸がない。長野県は台風の直撃を受けることが少なく、雨戸のある家は見かけません。
また、ゴキブリがいない
周りにリサーチした結果、普通の一般家庭の住宅にはどこにもいないようです。
ただし、ゴキブリ以外の虫が都会よりも一杯いるのは覚悟してください。

住まいを探すのは、こちらに住んでいても大変ですが、以前より空き家バンクが充実してきたり、行政のサポートも手厚くなってきています。
例えば、賃貸でよければとりあえず借りてみる、すぐに移住できないのであれば週末だけでも住んでみる、と言う形でもいいかもしれません。

物件も充実してきました、長野県の空き家バンクはこちらです。
県内市町村、宅建業者の所有する空き家と、行政の移住支援が参照できます。

楽園信州空き家バンク https://rakuen-akiya.jp/

 


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